
スウェーデンは日本と比べると性の多様性について早くから取り組んでいる国です。
スウェーデンの街中を歩くと、レストランや店の入り口にレインボーの旗を掲げている店があります。これはLGBT(エルジービーティー)を讃えサポートしている店です。
LGBTとは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現のことです。
2012年3月7日、国連事務総長の潘基文は人権理事会の演説で
「性的指向や性同一性は、扱いが難しい、微妙な問題であると言う人たちがいます。その気持ちはわかります。実際、私も若い頃、成長する過程で、同世代の多くの人たちと同じく、そうした問題について話しをしたことはありませんでした。しかし、私は声をあげることを学びました。それは生命にかかわる問題だからです。あらゆる場所で、あらゆる人の権利を守ることが、国連憲章と世界人権宣言によって私たちに課された責務だからです」
と性的指向と性同一性を理由とする差別との闘いについて語っています。
www.unic.or.jp
そうした性の多様性を求める活動の中に、プライド・パレードがあります。
プライド・パレードはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)文化を讃えるイベントであり、各時代で同性結婚や反差別などの法的権利を求めるLGBTの社会運動の場となっています。
そのプライドがスウェーデンの第3の都市マルメ市とデンマークの首都コペンハーゲン市で、8月12日から22日までの11日間開催されています。
今年のワールドプライドのテーマは「あなたは含まれている」であり、初めてワールド・プライドとユーロ・ゲームが同時に同じ場所で開催されています。
このイベントの11日間でデンマークのコペンハーゲンでは、水球やサッカーなど20以上のスポーツが催されます。
スウェーデンのマルメ市でもマルメアイススタジアムでフィギュアスケートを楽しめます。またワールドプライドハウスでは、政治、セクシュアリティ、健康、家族、暴力についてのワークショップやコースへ参加もできます。
kon-51.hatenablog.com
プライド・パレードはスウェーデンのマルメ市だけではなく、首都ストックホルムやヨーテボリ市でも開催されています。
誰もが自由に参加ができ、性差別についてストリートで異議唱えることができます。
性差別問題は国連でも大きく唱えられる人権問題です。
性差別のない世の中を唱えるワールド・プライドが、現在マルメ市とコペンハーゲン市で開催されています。
www.svt.se
malmopride.com
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