スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「学校襲撃!警察発砲、15歳の少年逮捕される」

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学校襲撃!警察が威嚇発砲し、15歳の少年逮捕

8月19日にエースレーブ市にある高校で何者かに学校の教師がナイフで刺され、警察が出動し警官が威嚇発砲を行う学校襲撃事件が発生しました。

 

8月19日の公共テレビSVTによると、エースレーブ市にある高校で40代の教師が刃物で刺され重傷を負いまいした。容疑者として15歳の少年殺人未遂の疑い逮捕したと報じられています。 

 

この学校襲撃事件が発生したのは8月19日の朝8時41分でした。通報を受けた警察は現場に向かい、威嚇射撃を行ったと発表しています。

 

警察地域のチーフアン-ルイーズケンペ氏は 

威嚇射撃の必要性があったと判断している

と語っています。

 

逮捕された少年はこの学校の学生でした。 刺された男性教師は救急車で病院に運ばれ、ルンド市にあるスコーネ大学病院で手術を受けました。

 

エースレーブの地元警察署長、アンナ・カリン・ボイエ氏によれば、

刺された男性は目覚めており状態は安定している

とのことです。 

 

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またエースレーブ市役所の記者会見によると、学校は現在閉鎖されていますが、23日の月曜から再開されるとのことです。

 

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ダースベーダ卿の格好での学校襲撃事件

スウェーデンで起きた学校襲撃事件はこれだけではありません

 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』では、2015年10月22日に人種差別者のアントン・ランディン・ペッターソンが黒いマスク、黒いヘルメット、黒いコート、手には剣と、まるでスター・ウォーズダースベーダ卿のような装いで、トロルヘッタン市の学校に足を踏み入れ剣で3人を殺害1人を重傷にした痛ましい学校襲撃事件について記しました。

 

https://www.friatider.se/sites/default/files/styles/large/public/anton-lundin-pettersson.jpg

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過去の学校襲撃事件

また学校襲撃事件はこれだけではなく、8月20日ヨーテボリ新聞によるとこれまでも多くの学校襲撃事件が発生しています。

 

2001年10月25日:スンツバルの学校で2人の高校生が刃物で襲われ、そのうち1人の若い女性が死亡。 加害者は16歳の男性。

 

2001年1月18日ストックホルムのブロンマ高校で19歳の男性が16歳の男子を銃撃

 

1979年12月13日ヨーテボリ市の学校で39歳の教師が刃物で刺され死亡。犯行を行った犯人は学校から拒否された15歳の子供

 

1961年3月4日:学校でのダンスの最中に17歳少年が発砲し1人が死亡6人が負傷

 

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学校犯罪の増加により安全訓練を受ける小中学校

今回の学校襲撃事件はスコーネ郡のエースレーブ市で起きました。

 

スコーネ郡はスウェーデン南部に位置し、デンマーク首都コペンハーゲンとも近く、移民も多く住む地域です。またニュースでは犯罪事件発生がよく報道されています。

 

そのスコーネ郡にはスウェーデン第3の都市マルメ市があります。マルメ市もやはり犯罪率が高いことで知られています。

 

2019年の公共テレビSVTによれば、犯罪率の高い南部マルメ市の学校では、警察の助けを借り市内すべての小学校の職員に安全講習を受けさせていると報じています。

それほど学校環境や治安が悪いことがわかります。

 

今回の学校襲撃事件はスウェーデン南部スコーネ郡で起きました。再度同じような学校襲撃事件が起きないことを切に願います。

 

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