学校内刺傷事件：教師・生徒の2人負傷、16歳の少年逮捕
1月10日の公共テレビSVTによると、スウェーデン南部のクリシャンスタード市で10日の朝9時過ぎ、学校内でナイフで刺されたと警察に通報があり、教師と生徒の2人が負傷する事件が発生し、10代の少年が逮捕されたと報じられています。
記事によると、犯人はマスクを着用して大音量の音楽を流しながら教室に入ってきたとのことです。
高校1年生のドウェイニー・カールフェルト君は、
犯人はマスクを着用して先生を襲ったようです。
僕は学校に遅刻し、この事件を教えてくれた友人からメッセージを受けました。これはひどいです、こうしたことが学校で起こるとは思ってもいませんでした。
と語っています。
刺された教師は軽傷でありましたが、生徒は重傷となっています。
現在、警察は10代の少年を殺人未遂の疑いで逮捕しています。
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その後の1月11日のSVTによればこの犯人は16歳の少年でありました。
昨年8月19日に南部のエースレーブ市にある高校で15歳の少年が学校の教師を刃物で刺し、警官が威嚇発砲を行う学校襲撃事件が発生しましたが、この少年はこの学校襲撃事件の際に警察に取り調べをされた少年のうちの一人でもあったのです。
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今回事件の起きたクリシャンスタード市や、8月19日に南部のエースレーブ市の学校刺傷事件はスウェーデン南部のスコーネ地域に位置しています。
スコーネ地域は、デンマークの首都コペンハーゲンとの国境沿いであり、近年移民も多く犯罪率も高い地域です。
スウェーデン 福祉大国の深層でも記しましたが、スコーネ地域のマルメの学校では、警察の助けを借り市内すべての小学校の職員に安全講習を受けさせるほど、学校の治安が悪くなっています。
また10月19日のスウェーデン公共テレビSVTによれば、教師となり6年までに2人に1人の教師が、生徒による身体的暴力を受けているとのことです。
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近年で最悪な学校での刺傷事件としては、2015年に西部のトロルヘッタン市で起きた学校襲撃事件があります。この事件は人種差別者のアントン・ランディン・ペッターソンが黒いマスク、黒いヘルメット、黒いコート、手には剣と、まるでスター・ウォーズのダースベーダ卿のような装いで、トロルヘッタンの学校に足を踏み入れ剣で3人を殺害、1人を重傷にした痛ましい事件でした。
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近年、スウェーデンでは学校襲撃事件や校内暴力が増加しています。
こうした学校内傷害事件を少しでも減らし、子供たちが安心し学校に通える学校環境づくりが求められています。
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