スパイ事件:スウェーデン元諜報部の兄弟2人をスパイ容疑で逮捕、1人は上級管理職
9月23日のスウェーデン公共テレビSVTによれば、スウェーデン諜報機関(Säpo)やスウェーデン軍で働いていたウプサラ出身の男が、スパイ容疑で拘留されたとあります。
記事によれば、この男は2011年から2015年の間にスパイ行為が行われていたことには間違いないため制限付きで拘留されたとあります。
主任検察官のパー・リンドクビストは、
地方裁判所は、証拠隠滅したり逃走できないように、その男を拘留しておくべきだと我々(検察官)と同じ見解をもっています。現在の予備調査では通常の調査措置を継続しています。
とプレスリリースで述べています。
しかし男の弁護士であるアントン・ストランド氏は
私のクライアントは犯罪を否定しています。それが今私から言えるコメントです。
とSVTに答えています。
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さらに11月18日のSVTの記事によれば、拘留された9月時点ではこの男のスパイ行為は2011年から2015年の4年間であり、容疑は軽微なものと言われていましたが、実は10年以上にわたりスパイ行為が行われ重大なスパイ行為であったと報じられています。
そのためこの男のスパイ行為は当初より長期間で深刻な犯罪であるため、検察は地方裁判所に下記の要求書を提出しました。
この男は2011年3月から2021年9月まで間にストックホルムやその他の場所での悪質なスパイ活動容疑で逮捕されるべきである。
とこの男が10年以上スパイ行為をしていたと検察は述べています。
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さらに11月19日のSVTの記事では、11月16日にも別の男がスパイ容疑で逮捕されており、その男は9月に逮捕された男の兄弟であったと報じています。
この2人の兄弟ともストックホルムなどの地域において2011年3月から2021年9月までの期間スパイ行為をしていたとし逮捕されたとのことです。
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この記事ではこの兄弟がどのこスパイであるかは記されていませんが、スウェーデン諜報機関(Säpo)やスウェーデン軍で10年以上も働いていた上級管理職の男によるスパイ行為でした。
そのためスウェーデンの国防機密情報が10年以上も他国に流出していたと考えられるのです。
また8月25日の公共ラジオSRによると、治安警察が企業や当局における海外からのスパイ活動一般的となっていると報じています。
その記事では2003年以降で初めてスカニアとボルボで働いていた男がスパイ容疑で起訴されました。その起訴状によるとロシアで採用されていたとあります。
この半年だけで2つものスパイ事件が発覚しているのです。恐らくこれらのスパイ事件は氷山の一角であると考えられるので、知らないだけで多くのスパイがスウェーデン国内に潜んでいるのかもしれません。
しかしスウェーデンにおけるスパイ事件は日本人からすると、日本から遠い異国の話のように感じますが、2020年9月7日のイギリス通信社ロイターによれば、日本はスパイ天国であると記しています。
それというのは日本では最先端の科学技術や世界中の情報が集まるものの、スパイ活動をしても捕まりにくく、捕まっても重刑を課せられないためです。
実は知らないだけで日本でもどこかの国からのスパイが、すでに私たちの周りに潜んでいるのかもしれません。
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