
日本の天皇は、憲法で象徴とされているため、憲法の定める国事に関する行ためのみを行い、国政に関する権能を有しない と記されています。そのため天皇の行動は厳格に規制され、政治・経済に携わることはできません。
著書『スウェーデン 福祉大国の深層』でも記しましたが、スウェーデンの王室も象徴とされていますが、少し日本の天皇とは様子が違います。
1つの例としてスウェーデン国王は、ノーベル賞文学賞を選出するスウェーデン・アカデミーの憲章改正できる権利を所持しています。2017年にノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーで、性的スキャンダルが発覚し、翌年のノーベル文学賞が見送られました。最終候補に村上春樹氏が選考されていたので、この年のノーベル文学賞がなかった事を記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
これはカール16世グスタフ国王がアカデミー憲章の改正を実施したためです。そのためスウェーデン国王は象徴以上の権限を所持しています。
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またスウェーデン王室が日本の天皇と違うことは、ビジネスや経済にも携われることです。スウェーデン王室公式ホームページによると、2010年に国王とシルビア王妃はブラジルを訪問しました。その際に、ブラジルとスウェーデン間の産業技術協力セミナーへの参加をし、現地企業への訪問をされています。
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ビクトリア皇太子妃も、2018年にスウェーデンのビジネス政策研究センター(SNS)で開かれた、都市化と経済における都市の重要性テーマにした、タイロサンド会議に参加されています。
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これ以外にもスウェーデン王室公式ホームページによれば、王室が多くのビジネス関連の会議に参加しスウェーデンのビジネスに貢献している内容の記事が多く記されています。日本の天皇とは少し違い、スウェーデンの王室はビジネスとも深い関係があるようです。
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