スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「セクハラ裁判:国会議員(SD)によるセクハラ事件に有罪判決」

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セクハラ裁判:国会議員(SD)によるセクハラ事件に有罪判決

スウェーデンでは女性の権利がとても尊重される国として世界的にも知られています。

そうしたスウェーデンではセクハラや性的犯罪が日本と比べて非常に少ないと考える人も多いかもしれません。

 

しかし10月28日のスウェーデン共テレビSVTの記事によれば、スウェーデン民主党ピーター・ルンドグレン議員が10月14日にセクハラ罪で起訴され裁判が行われたと報じています。

 

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ピーター・ルンドグレン議員は、3年半前に選挙会議中にホテルの部屋において、党内の女性にセクハラしたとして告発されました。

 

起訴状によれば、ピーター・ルンドグレン議員は、女性​​を膝の上にのせ、セーターとブラの下に手を入れ両手で胸を触り、足を女性に擦り付けるなどのセクハラをしたと報じています。

 

しかしピーター・ルンドグレン議員は警察の尋問で女性の胸を触ったと供述していたものの、裁判においては事件に関し何も覚えていないと述べていました。

 

10月28日にヨンショーピング地方裁判所で判決が下されましたが、検察官の証拠は不十分であり、3年半前にホテルの部屋で何がどのように起こったのかを立証することは難しいため無罪判決となりました。

 

しかし11月22日のSVTの記事によれば、ルンドグレン議員地方裁判所で無罪となったものの上訴され、控訴裁判所でセクハラの罪で有罪判決となったと報じています。

 

この判決によりルンドグレン議員は1日当たり1,000クローナ(約1万2700円)の罰金60日分(約76万2千円)を支払うことになりました。

 

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約1か月間で2度目の国会議員による性的スキャンダル

ただスウェーデンの国会議員によるセクハラや性的スキャンダルはこれだけではありません。

 

9月10日の公共テレビSVTによれば、国会議員の相手の少女は18歳未満であり穏健党青年協会に所属している少女と何度か性的不適切行動があったことが発覚しました。

 

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約1か月間でスウェーデンの国会議員によるセクハラや性的スキャンダルが2回も起こっています。

 

また2018年のノーベル文学賞はなくなったことを覚えている方も多いかもしれません。

 

これはアカデミー会員だった詩人のカタリーナ・フロステンソン氏(66)の夫でフランス出身の文学サロン監督ジャン・クロード・アルノー氏(73)が過去20年にわたり会員や会員の妻、娘ら計18人に性的暴行を加えていた性的スキャンダルをスクープしたためでした。

 

また日本とスウェーデンでの強姦発生数を比較すると、2020年のスウェーデンでのレイプ数は9,360件であり、日本における強制性交等の認知数は1332件です。そのため人口当たりにするとスウェーデンのほうが86倍以上強姦発生数が高いことがわかります。

 

日本よりも女性の人権が尊重されているようなスウェーデンでも、未だにセクハラや性的犯罪が多く起きていることがこれらの記事からもわかります。

 

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