
7月21日の1時半頃、刑務所の刑務官2人が人質にとられる事件が発生しました。
21日の公共テレビSVTによると、ストックホルムから西へ約100キロ離れたエスキルストゥーナ市郊外のヘルビー刑務所で、刑務官2人が殺人犯である囚人2人により人質に取られる事件が発生しました。
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受刑者はヘリコプターを要求していましたが、その後犯人は刑務所に収監されている他の囚人20人にケバブピザを用意すれば人質1人を解放するとし、午後7時半頃に1人の人質が解放されました。
7月22日のSVTの記事によれば、その2時間後に人質に取られていたもう1人の刑務官が解放され、犯人は警察署に連行されたと報じています。
犯人が1人目の人質の解放する要件は、刑務棟にいる囚人全員がピザを受け取ることでした。
犯人へのケバブピザを作った、ピザ屋がSVTのインタビューに答えています。
スウェーデン刑務所・検察局は、ピザを注文したときあまり話しませんでした。 また私はピザの支払いを受けませんでした。スウェーデン刑務所・検察局ただこちらに来て、ピザ受け取り再び行ってしまいました。
とピザ屋のベシャール・トーマ氏は語っています。
またスウェーデン刑務所保護局のセキュリティ責任者であるヨーゲン氏は、
これはスウェーデン刑務所・検察局にとって非常に深刻な事件です。しかしありがたいことにとても珍しい事件です。 私たちは働く者への大きな責任を負っています。
次にこうした深刻な事態が発生する可能性があるのか、またこの事件からどのような教訓を学ぶことができるか慎重に調査していきます。
と述べています。
7月22日のSVTによれば、犯人はカミソリ刃から自作で作った武器を使用し、刑務官2人を人質に取ったとのことです。刑務所長のピーター・ケリンによれば、受刑者がカミソリ刃を刑務所内で入手することは問題ないが、なぜ刑務所のセキュリティがうまく機能しなかった理由はわからず、今後の調査が必要だと語っています。
2人の人質が無事に解放され本当に良かったです。しかし刑務官が人質にとられるほどの事件が発生する背景には、やはり刑務所のシステムに何かしら問題がある気がします。
再度同じ事件が発生しないよう、十分な対策を講じてほしいものです。
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