刑務所で殺人囚2人が刑務官2人を人質に立てこもり
7月21日に首都ストックホルムから西へ約100キロ離れたエスキルストゥーナ市郊外のヘルビー刑務所で、刑務官2人が殺人犯である囚人2人により人質に取られるという前代未聞の事件が起きました。
囚人は2人の刑務官がいる刑務室に入り、刑務官2人を人質に監視室に立てこもったのでした。人質に取られたのは刑務所の代理刑務官の男女2名でありました。
囚人は人質解放の代わりにヘリコプターを要求したのです。しかしヘリコプターが用意されるはずもなく、犯人は刑務所に収監されている他の囚人20人にケバブピザを用意することを条件に人質1人を解放するとし、1人の人質が解放されました。
その後2人目の人質も解放され囚人2人が逮捕され、この前代未聞の人質ドラマは終結しました。
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刑務所の刑務官人質事件:殺人囚2人が起訴される
10月21日のスウェーデン公共テレビSVTによれば、2人の囚人は公務員への脅迫、恐喝、暴力罪でが起訴されたと報じています。
検察官のフリーダ・ハンバーグ氏は
有罪判決を期待している
と語っています。
捜査によれば、2人の囚人は刑務所内の状況に不満があり逃げたかったとのことです。そしてヘリコプター、お金、衣服、ピザの配達を要求したのでした。
検察官のフリーダ・ハンバーグ氏によると、
囚人の要求が完全に応じられず囚人2人は(逃亡を)あきらめ人質を解放しました。その後囚人は落ち着き逮捕に応じました。
と述べています。
人質事件発生前の2人の囚人の刑期は、24歳の囚人は、殺人、可燃物や爆発物に関する法律の重大な違反、重大な武器犯罪などの理由により18年の懲役刑、31歳の囚人は、殺人と暴行の罪で懲役18年の刑でした。
今回の人質事件実行で有罪判決を受けた場合、この2人への判決がどうなるか検察官のフリーダ・ハンバーグ氏は何も言えないとのことです。