10月6日のロイター通信によれば、スウェーデン政府はウクライナへ1億9900万ドル)相当の新たな軍事支援パッケージを提供すると表明しました。
以前の記事でスウェーデン政府は、ウクライナの戦闘機グリペンの提供要求に拒否しつつも、ウクライナのパイロットにグリペン操縦訓練をしていると記しました。
そして、ロイター記事によれば、現在も戦闘機グリペンを提供も検討中であるとています。ただ、グリペン提供の条件とし、NATO 加盟後としています。
kon-51.hatenablog.com
これはスウェーデンの典型的な交渉方法で、一度は体裁を保ち「NO」若しくは曖昧に答えを出します。しかし、その状況をみて返事を巧みに変えてきます。
おそらく今回の場合は、グリペン提供は決まっていると考えられますが、平和的イメージを世界にアピールするため、一度、初め拒否しているのだと考えられます。
さらにグリペン提供をNATO加盟の外交カードにし、トルコ、ハンガリーに圧力をかけています。
下記にロイター通信の記事を抜粋します。
スウェーデン政府は、主に砲弾で構成される22億スウェーデンクローナ(1億9900万ドル)相当の新たな軍事支援パッケージをウクライナに供与すると表明した。戦闘機の供与も検討しているという。
ヨンソン国防相は記者会見で、軍がウクライナへの「グリペン」戦闘機供与の可能性について11月6日までに政府に報告すると明らかにした。
一方で、スウェーデンが戦闘機を供与できるようになる前に、国内安全保障上の理由から北大西洋条約機構(NATO)に加盟する必要があると繰り返した。
ロシアの侵攻以来、スウェーデンによる対ウクライナ軍事支援は14件目。支援総額は220億クローナ強となる。
jp.reuters.com
リンク