スウェーデンでは、これまで多くのコーラン焼却が行われてきました。
そのためトルコなどイスラーム各国からの抗議もあり、スウェーデン警察は2月、「治安上の理由」からデモにおけるコーラン焼却を禁じていました。
ところが、スウェーデンの裁判所はその後、「表現の自由」が優先されるため「治安上の理由はデモの権利を制限できない」として警察の決定を覆したのでした。
そのため現在のスウェーデンでは数多くのコーラン焼却デモ開催要求が警察に来ています。しかし法律でコーラン焼却が合法的なため、もう警察はデモ開催を拒否できなくなってしまいました。
7月20日にはストックホルム東駅近くのイラク大使館前でコーラン焼却を含む集会が行われました。
この集会では、元イラク難民であるサロワン・モミカ氏(Salwan Momika)が、イスラム教の反対と批判を示すため、コーランを地面に落とし足で踏みつけ、一部のページ燃やしました。
これに対して、イラクのスウェーデン大使館前には、とても多くの人々が集まりスウェーデンに対して抗議が行われました。
またスウェーデン大使館によじ登り、大使館中から小さな火の手も起きる大きな抗議が活動が発生してしまっています。
下記に在イラクのスウェーデン大使館の動画をのせておきます。(アルジャジーラより)
youtu.be
すべてのスウェーデン企業との取引停止発表
7月20日のスウェーデン公共テレビsvtによれば、イラク政府はスウェーデンの外交トップを召喚し、またバクダッドにいるスウェーデン大使の国外退去を求めています。
またイラク外務省は、イラクにおけるすべてのスウェーデン企業との取引を停止すると発表しました。
今度重なり起きるコーラン焼却デモは、イスラムの国々との関係悪化、NATO加盟是非だけでなくビジネスにも影響する大きな問題となっています。
www.svt.se
日本のメディアは報道していますか?
ただこうしたスェーデンでの度重なるコーラン焼却は、スウェーデンだけの国内問題ではなく、イスラムの国々への大きな批判を呼び宗教問題となり、西欧諸国との大きな衝突になる可能性があります。
またスウェーデンのNATO加盟是非にも関わるため、世界の軍事バランスにも大きく影響します。
ただ現在度重なり起きるスウェーデンでのコーラン焼却は、日本のメディアでほとんどとりあげていのではないでしょうか?
ではなぜ世界の安全保障にも関わるようなスウェーデンの実情のニュースは、日本では流されないのでしょう?
kon-51.hatenablog.com
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