3月31日のBBCによれば、、トルコ議会がフィンランドのNATO加盟を承認したため、NATP加盟が決定したと報じています。
下記にBBCの記事を抜粋します。
トルコの議会は30日、フィンランドの北大西洋条約機構(NATO)を承認する法案を可決した。これにより、フィンランドはNATOの31カ国目の加盟国となることが決まった。
フィンランドは昨年5月、スウェーデンとともにNATO加盟申請を行った。加盟には全加盟国の承認が必要だが、トルコはフィンランドが「テロリスト」を支援しているとして、数カ月にわたって加盟を遅らせてきた。
スウェーデンについても、同様の理由で承認を拒んでいる。
フィンランドは今後、7月にリトアニアで開催予定のNATO首脳会談(サミット)で正式に加盟が決まる。
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同時加盟を公表していたフィンランドとスウェーデンの北欧2ヶ国でありますが、スウェーデンはトルコからのNATO加盟承認が得られておらず、加盟は難しくなっています。
その理由はBBCの記事にも記されていますが、スウェーデンで起きたコーラン焼却事件での多くのイスラムの国々によるスウェーデン非難や、クルド人支援団体がトルコのエルドアン大統領の人形逆さ釣りにより、トルコ議会から承認が得られないことにあります。
またエルドアン大統領はスウェーデンにクルド人武装組織PKKメンバーは引き渡したものの、ジャーナリストであるビュレント・ケネシュ氏を引き渡していません。
またスウェーデン政府はケネシュ氏以外にトルコ政府がギュレン師の支持者だとして引き渡しを求めている4人の送還を拒んでいます。
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こうしたスウェーデンにおける多くのクルド人が、スウェーデンのNATO加盟を可否にも大きく関連しているのです。
そのスウェーデンには約10万人のクルド人がいます。スウェーデンの人口は約1023万人なので、総人口の1%がクルド人なのです。
また現在のスウェーデンはクルド人だけではなく、多くの移民難民で構成される多民族移民国家となっています。
スウェーデンの移民受け入れは1940年代ほどから始まり、多くの移民や難民を受け入れてきました。
スウェーデンでギャング凶悪犯罪の多い本当の理由
そうした移民や難民が多い現在のスウェーデンにおいて多くの問題が起きています。
スウェーデンの拳銃事件や爆弾事件数はヨーロッパでも非常に高く、連日拳銃事件が起きています。こうした凶悪事件は、主に移民でやってきた背景のもので構成されているギャングにより引き起こされています。
ギャング問題はスウェーデンにおいて、最重要解決課題であるとスウェーデン政府は発表するまでになっています。
実際のシリア人の難民の話によると、スウェーデンは歴史的に多くの難民を受け入れてきたものの、受け入れ後の政策があまり考えられず受け入れを行ってきました。
そのため、1950年代には多くの難民がきたものの、スウェーデンでは住む家も提供されず、難民が自分で家を探す必要があったどうです。
そのため、難民は以前に難民としてきたものの親族を頼ることになり、自然と市内から遠くはなれた町で、スウェーデン社会とは別に自分達だけのコミュニティーを形成したそうです。
そうした難民はスウェーデンに不満をもっており、そうした移民難民の多く住む場所でギャングが生まれ、現在の凶悪犯罪の多いスウェーデンをうみ出したのです。
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反面、フィンランドは移民や難民の受け入れには慎重をきしてきました。そのためスウェーデンと比べ移民は少なく、移民による事件もスウェーデンと比べれば非常に少ないです。
実際にフィンランドでは、スウェーデンのようにならないよう、スウェーデンの凶悪事件の多さがニュースでよく反面教師として報道されています。
スウェーデン人は社交的ではあるものの言動がともなわないことがしばしありますが、フィンランド人はあまり口数は少ない国民性ですが慎重であり、有言実行が重視される日本人と似た国民性でもあります。
そうしたフィンランドとスウェーデンの違いはコーラン焼却事件でも現れました。
スウェーデンで起きたコーラン焼却事件では、スウェーデン政府が、スウェーデンではコーランを燃やすのも自由とし警察がデモを許可しトルコやイスラム国家の大きな反発を招きNATOに加盟できずにいます。
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またスウェーデンには自由があるといいデモを許可したにも関わらず、トルコからの非難があった後は当局はデモを拒否しており、先に言っていたこととやっていることが大きく矛盾しているのです。
しかしフィンランドでもコーラン焼却に関係するデモ要求があったのですが、フィンランドではこうしたデモは受け入れられないとデモをはじめから拒否しました。
そのためフィンランドではコーラン焼却事件が起きずイスラム国家からの反発を招かなかったのです。
北欧というと同じような国と日本人はとらえがちですが、国民性や考え方は大きく違っています。 そのため教育、医療などの福祉制度もフィンランドのほうが現実の福祉は充実し機能しています。
こうしたフィンランドとスウェーデンの国民性や考え方、実質の力がフィンランドはNATO加盟ができ、スウェーデンはいまだできずにいるという違いを生んでいるのです。
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