スウェーデン 福祉大国の深層 続報!新刊「北欧、幸福の安全保障」5月下旬発売予定。ブログ名変更予定

2021年に『スウェーデン 福祉大国の深層』が水曜社より商業出版して頂け、アマゾン国際情勢ランキングでも1位にしても頂けました。 この度、2024年5月下旬に2冊目の書籍として「北欧、幸福の安全保障」を発売予定です。内容は幸福度の高い北欧、特にスウェーデン、フィンランド社会を「幸福」という視点から多面的に捉えて記しています。 また、人々の幸福の大前提ともなるNATO加盟を含む安全保障についても記載しています。 全国の書店で販売予定なので、もし良ければお手にとりお読みください。 日本にも役立ち、より良い

スウェーデン「ウクライナ難民受け入れ:2015年とは異なる方法で対処」

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ウクライナ難民受け入れ:2015年とは異なる方法で対処

2022年2月24日よりロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。

現在、スウェーデンメディアでは、非常に多くの番組がウクライナ侵攻について報道しています。

 

そのウクライナ侵攻により課題の1つとなるのが難民の受け入れであります。

 

スウェーデンは2011年に始まったシリア内戦からの難民を多く受け入れました。

そのため現在のスウェーデンは非常に多くの外国人背景の人たちが増え、またそれにともない犯罪率も増加している状況です。

 

そのためこうした過去の状況もあり、ウクライナからの難民受け入れに対しての議論がされています。

 

3月29日の公共テレビSVTによると、EU移民政策を担うスウェーデンEU委員イルヴァ・ヨハンソン氏は、スウェーデン政府はEUに対して「難民の受け入れにおける責任分担は、2015年と同じにようになってはならない」と述べています。

 

またマグダレーナ・アンダーソン首相も、スウェーデンが人口の面で他の国よりもはるかに多くの難民を受け入れた2015年と同じ状況であってはならないと強調しました。

 

さらにアンダース・イゲマン移民相(S)は、

非常に大きな負担を負う国もあれば、ほとんど責任を負わない国もあります。

と責任回避する国がある事を述べています。

 

ただ2015年の状況と現在の状況には大きな違いもあります。今回、EU加盟国は一般的にウクライナからの難民の受け入れに前向きであり、また避難した多くの人々はウクライナの近隣諸国にとどまっています。

 

EU委員イルヴァ・ヨハンソン氏は、状況が2015年と同じであってはならないことに同意しますが、同時に、これまでのところこうした事実となっていることを示唆するものはほとんどないとのことです。

 

(ウクライナから)スウェーデンに来た難民はほとんどいません。私は、EUが難民受け入れ対処するのに全く欠けていると感じた2015年のときのように、そうすべきではないという強い原動力です。私は今、担当委員です。今、我々は(そうした難民受け入れ)を別のやり方で扱うつもりです。

EU委員イルヴァ・ヨハンソン氏は述べています。

 

EU移民政策を担うスウェーデンEU委員イルヴァ・ヨハンソン氏は、以前のシリア難民受け入れに問題があり、ウクライナからの難民でも同じことが起きないよう、別の方法を探っていることを語っています。

 


 

 

 

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