スウェーデン「転換期、穏健党主導による新連立政権樹立が発表」
これまでスウェーデンでは社会民主党がアンダーション首相の元で連立政権をとっていました。
しかし先月9月に行われた総選挙により社会民主党(S)は第一党とはなったものの、難民受け入れに反対するスウェーデン民主党(SD)の議席が急増し第2党となりました。
そのため第3党の穏健党(M)と自由党(L)、キリスト民主党(KD)の議席と合わせると社会民主党の議席を越え連立新政権を樹立できることとなりました。
10月14日の公共テレビSVTによれば、穏健党とスウェーデン民主党、自由党、キリスト民主党が協力関係をとり、穏健党による連立政権を樹立することが発表されました。
本来であれば第2政党であるスウェーデン民主党から新党首が選出されるはずですが、自由党はスウェーデン民主党と協力関係をとることに反対しています。
そのためスウェーデン民主党は連立政権には公式的には加わらないものの、第3政党の穏健党による連立政権とサポートしていくと述べています。
その為新首相は第3政党である穏健党から選出されることになりました。
穏健党による政権は、2006年から2014年まで首相を勤めたフレドリック・ラインフェルト以来8年ぶりとなります。
ただ10月16日のフィンランド公共テレビYleによれば、新政権における実質の政策は第2政党であるスウェーデン民主党が握るだろうと記されています。
スウェーデン民主党は、現在急激に増加する難民および犯罪数の増加に対し、難民の受け入れを強く反対し先月9月の総選挙で多くの議席を獲得しました。
これまで多くの難民を受け入れ犯罪も急増しているスウェーデンにおいて、今後は難民受け入れが大幅に制限され、これまでとは大きく異なる政策転換が予想されそうです。
www.svt.se
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