
ウクライナに5000個の個人携帯対戦車弾、5億クローナ(約60億円)助成金の支援
2月27日のスウェーデン公共テレビによると、スウェーデン政府はウクライナの軍事装備を支援することを発表しました。その中には、5,000個の携行対戦車弾があります。
こうした例外的な状況で(軍事)装備品を提供することは、スウェーデンの戦略とスウェーデンの路線であります。
と国防相のピーター・ホルトクビット氏は語っています。
(軍事)装備品に加えて、スウェーデンは5億クローネ(約60億円)の助成金を行い、ウクライナ軍をも支援します。
このメッセージは、マグダレナ・アンダーソン首相(S)も参加した記者会見で報じられました。合計で、機器は4億クローナ(約48.8億円)の価値があります。
それはおおよそ:
•5,000携行対戦車弾(Pansarskott 86))
•5,000の安全ベスト
•5,000個のヘルメット
•135,000のフィールド配給
ウクライナ政府は装甲車両と対空兵器を要求しています。
これは扱いやすいシンプルなシステムです。
とピーター・ホルトクビット氏は携行対戦車弾について語っています。
「はるかに進んだ準備」
ピーター・ホルトクビット氏は、軍事装備品の支援は他の国々と調整されており、スウェーデン軍のニーズが考慮されていると述べています。
しかし、この例外的な状況で装備品を提供することは、スウェーデンの戦略とスウェーデンの路線にあります。
ピーター・ホルトクビット氏は、軍事機器がいつどのようにウクライナに運ばれるのかはコメントを控えています。
しかし、準備ははるかに進んでいる
ピーター・ホルトクビット氏は述べています。
例外的な決定
マグダレナ・アンダーソン首相はこの決定を例外的なものと呼び、問題はウクライナ情勢よりも大きい事を述べています。それはヨーロッパの安全保障秩序全体に関するものです。
首相としての私の最初で最後の質問は、スウェーデンとスウェーデン国民の安全に最も役立つものは何かということです。私の結論としては、私たち(スウェーデン)の安全が、ウクライナがロシアから身を守る能力を保持していることが重要となります。
正式な決定は明日議会で決定されます。議会はウクライナに防衛兵器を送るための多数派の支持があります。
武力紛争下にある国に武器を送ることはスウェーデンの慣行と両立しないと考えられていたため、政府は当初、防衛兵器を送ることを躊躇していました。
穏健党リーダーによる歓迎
穏健党の党首ウルフ・クリステルソンはこの決定を歓迎しています。
政府が今、武器を持っていてもウクライナを支援するようにメッセージを出しているのは良いことです。私たちは長い間、社会民主党にまさにその決定を下させようと試みてきました
と彼はSVTにコメントを書き、軍事装備品がウクライナに迅速に到達しなければならないことを強調しています。
「それはウクライナとヨーロッパの未来についてです」と党首ウルフ・クリステルソンは書いています。
www.svt.se
またスウェーデン 福祉大国の深層では細かく記しましたが、スウェーデンは人口当たりでは世界でも有数の軍事輸出国です。
マグダレナ・アンダーソン首相は武力紛争下にある国に武器を送ることはスウェーデンの慣行と両立しない述べていますが、これまでも紛争関係国に軍事輸出を行っていました。
スウェーデンは2001年に人口当たりで世界第1位の軍事輸出額でありましたが、この年はアフガニスタン紛争が開始された年でした。
そしてこの年スウェーデンはアフガニスタン紛争に携わる、
パキスタン、アメリカ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、フランス、アメリカにも軍事輸出を行っていました。
また2011年にも人口当たりで世界第1位の軍事輸出額でしたが、このときはシリア紛争が開始された年でした。
そしてこの年、スウェーデンはシリア紛争に携わる、
アラブ首長国連邦、イギリス、パキスタン、サウジアラビア、フランスにも軍事輸出を行っていました。
フェミニズム外交で人道的なイメージの強いスウェーデンではありますが、世界でも有数の武器輸出国でもあります。
kon-51.hatenablog.com
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