ゴッドランド島にて軍事警備強化:ロシアのウクライナ侵攻準備を受け
1月14日のイギリスのロイター通信によると、ロシアがウクライナに侵攻する準備を進めていると記されています。
[ワシントン 14日 ロイター] - 米ホワイトハウスは14日、ロシアが外交で目的を果たせなかった場合に戦争の口実を捏造し、ウクライナに近く侵攻する準備を進めているとの懸念を表明した。
ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に対し、ロシア政府が「外交によって目的を果たせない場合、広範な人権侵害と戦争犯罪を引き起こしかねない、ウクライナへの侵攻に向け準備を進めている」ことを懸念していると指摘。「計画の一環として、ロシアはウクライナ東部のロシア軍に対してウクライナが差し迫った攻撃を準備していると非難することで侵攻の口実を捏造する下地を作っている」とした。
また、ロシア軍は「軍事侵攻の数週間前にこうした活動に着手する計画で、1月中旬から2月中旬の間に始まる可能性がある」とした。
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こうしたロシア・ウクライナ情勢を受け、スウェーデン軍隊がバルト海にあるスウェーデンのゴッドランド島で軍事警備強化していることが、1月13日のスウェーデン公共テレビでは報じられています。
ゴットランド島の警備隊は現在、ヴィスビー港、その他の重要な港、ヴィスビー空港をでの警備を行っています。

ゴットランド島連隊P18の広報部長トーマス・エングスハマー氏は、
スウェーデンのすぐ近くで(ロシア軍の)活動が増えています。
と述べています。
記事によればロシア軍は隣国ウクライナを脅かし、NATOとロシア間の緊張が高まり、ロシア軍隊はその準備を強化しているとのことです。
そのためエングスハマー氏は、
ゴットランド島の空港と港は、ゴットランド島のコミュニティ全体にとって非常に重要です。そして、この状況に対し私たち(スウェーデン軍)が防衛できることをゴットランド島民と他国の両方に積極的に示すことが重要です。
と述べています。
しかしスウェーデン軍はスウェーデンが攻撃されるリスクは低いと評価していますが、部隊展開の準備ができている必要があるとのことです。

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1月17日のSVTの記事によれば、週末に、スウェーデン軍隊はゴットランドでの警備を強化し、いくつかの軍用輸送機が島に送られました。
またスウェーデン軍は17日朝に、6隻のロシア上陸用舟艇がバルト海を離れようとしていたと述べています。
こうしたロシア船がバルト海を移動することは珍しいことではありませんが、スウェーデン軍によるとこうしたロシア船は逸脱するほどの資源や能力があったに違いないとのことです。
またこうしたロシア船舶がスウェーデンの領土を侵害してはならないとあります。
ロシアのウクライナ侵攻は、現在近隣諸国へもその緊張感を生んでいます。
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