スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「精神病院から犯罪者が逃亡し1人刺殺、ヨーテボリ市だけで精神病院から犯罪者17人逃亡」

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精神病院から犯罪患者が逃亡し1人刺殺、ヨーテボリ市だけで精神病院から犯罪患者17人逃亡

2021年1月2日にストックホルム市のリスネ地区でATMにいる男性を刺殺したとして20代の犯人を逮捕する事件がありました。

 

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2021年1月6日のスウェーデン共テレビSVTによれば、警察は犯人を逮捕しましたが、犯人は2017年12月13日にストックホルム市のエンスケデ地区で学校を襲撃し1人が刺殺した犯人と同一犯であり、逮捕後に有罪判決を受けたものの精神障害ありとして犯罪精神科治療施設へ送られていた犯人でした。

 

しかしその後この犯人は犯罪精神科治療施設から逃亡し、1月2日にリスネ地区で男性を刺殺する事件を再び起こしたのでした。

 

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1月14日のSVTによると、ストックホルム地域ではフッディンゲ地区にあるヘリックス精神病院のみで最高セキュリティレベル下の犯罪精神科治療を提供しています。

 

しかしストックホルム犯罪精神科治療施設の管理者によると、今回の犯罪患者の逃走2016年から5回目(5年間で5回)となり、これらすべての逃走は散歩中に起きたとのことです。

 

ただ逃走中に別の犯罪が起きたケースは今回が初めてとのことです。

 

近年、犯罪精神科治療施設からの逃走が数多くあります。穏健党のヨハン・フォルセル議員は政策が維持されていないと考え、

これは少し盲点のようであります

と述べています。

 

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さらに2022年1月17日のヨーテボリ新聞によれば、2021年10月にヨーテボリ市犯罪精神科治療施設ロゴーデンから有罪判決を受けた殺人犯が逃亡しましたた。

 

また記事によれば2021年に患者の逃亡事例はヨーテボリ市だけで17回にも及び、その5つ事例は他者への危険性があると考えられた事例であったとのことです。

 

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SVTの記事でも記されているヨハン・フォルセル議員の発言からもわかるよう、近年国内の犯罪精神科治療施設から非常に多くの犯罪患者が逃走し、中には殺人犯も逃走しており、実際にさらなる殺人事件が引き起こされる事例もでてきているのです。

 

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