多発する18歳未満の未成年者による深刻な暴力犯罪事件
11月9日のスウェーデン公共テレビによれば、ストックホルムで18歳未満の未成年者により深刻な暴力犯罪事件が多く発生していると述べています。
記事によれば、ストックホルム警察は現在、約90件の殺人と殺人未遂事件を調査していますが、このうち約20件は18歳未満の未成年者によって引き起こされた疑いがあるとのことです。
こうした殺人・殺人未遂事件の1つに、ウプランズ・ヴェスビー市で13歳の少年により起きた殺人未遂事件もあります。
ストックホルム郡の地元ソーレントゥーナ地区警察のマーティン・ウォーレン警部補は、
こうした13歳のような若者により行われたことは驚くべきことです。
と述べています。
www.svt.se
ストックホルム郡のウプランズ・ヴェスビー市では今年の夏に20代の男性が頭を銃により撃ち抜かれた際に、13歳の少年が殺人未遂または殺人未遂支援や幇助の疑いがもたれています。
ウプランズ・ヴェスビー市の社会委員会の委員長であるキリスト教民主党(KD)のマリア・フェルス議員によれば、これは大人社会の失敗によるものだと述べています。
行政裁判所は、この13歳の少年は犯罪を続けるリスクがあり、かつ彼自身が犯罪にさらされるリスクもあるため、若者の世話に関する法律(LVU)に従い強制介護が必要と判断し現在は青年介護施設(SIS)にいます。
頭を撃たれた20歳の男性は生きているものの、言語能力が失ったと報じられています。
www.svt.se
ただSVTによると若年層による凶悪犯罪はこの13歳の少年だけではなく、2020年8月にストックホルムのソルナ地区で14歳の少年が刺される殺人未遂事件が起きましたが、逮捕されたのは15歳になる少年でありました。
www.svt.se
SVTの記事であるように、約90件の殺人や殺人未遂事件のうち約20件は18歳以下の未成年によるものであり、現在のスウェーデンでは凶悪事件の低年齢化が進んできていることがわかります。