スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「マスクを推奨する他国の首脳を非難するスウェーデン」

4月3日のオンラインニューによると、専門家ヨハン・ギーゼッケは「マスクはコロナ感染保護にはまったくたたない。またマスクがコロナ感染保護になるという科学的証拠がない」、マスクは医療機関で働いている人たちのために保存しておかなければならない」と述べています。 

ただ疑問に感じる点は、マスクがコロナ感染保護にはまったく役に立たないのならば、なぜ医療機関で働いている人たちにマスクが必要なのでしょうか?

 

また専門家ヨハン・ギーゼッケは、他の国の首脳がマスク使用を推奨しているにもかかわらずスウェーデンではなぜ推奨しないという質問に対し、「他の国の首脳は自分たちが、国民に何かしている事をアピールしているだけだとはっきりわかる」と発言しています。

 

ただ仮に他の首脳が国民のアピールのためにマスクを推奨したりしていたとしても、政府が国民の生命・健康保護に尽力を尽くしていることがわかります。

現在スウェーデンは世界でも稀に具体的なコロナ対策していない国です。コロナ感染防止のための規制もなく、日本のように国民に経済的負担軽減のために支給金もされていません。しかし政府は、政府のコロナ拡散防止の責任は話すことはない代わりに、その感染防止の責任は国民一人ひとりであると主張しています。

 

他国の首脳がアピールだけでのマスク推奨の発言にしろ、コロナ拡散防止につながりますが、具体的なコロナ対策がないスウェーデンが、他国の首相発言を非難するのはどうなのでしょうか。 

 

国内マスク不足、しかし他国にマスク輸出

専門家ヨハン・ギーゼッケは「マスクは医療機関で働いている人たちのために保存しておかなければならない」と語っています。しかし4月5日のニューヨーク・タイムズによると、スウェーデンの医療企業モンリッケ・ヘルス・ケアーはマスクを製造しているが、そのマスクをフランスやイタリアに輸出していると報道しています。

 

さらにスウェーデン外務大臣は、コロナ危機によりフランスが他国からの輸入制限をかけていたが、外交によりこの輸出制限を解禁して、スウェーデンがマスクを再度輸出できるようになったと語っています。  国内でマスク不足である中、スウェーデンでは他国に輸出がされています。

www.nytimes.com 

4月3日のダイヤモンド・オンライによると、中国ではマスクや体温計などを他国に輸出しマスク製造バブルが起き大きな利益を上げています。この中国の事例からもスウェーデンが国内でマスクが不足している中でもマスクを輸出している理由として、国内マスク不足解決よりも、マスク輸出による利益を優先しているからとも考えられるのです。もしくは政府による国内統制が難しい状態となっており、各省庁、専門家、企業が自己判断で行動を起こしているとも考えられます。

 

現在コロナ感染防止に関し政府や専門家、省庁、メディアの発言には一貫した主張がみうけられません。しかし政府は具体的なコロナ規制を設けておらず、現在日本の23倍以上のコロナ感染状況となっています。 

 

diamond.jp