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モロッコ「巨大な太陽光発電所:ヨーロッパへ海底トンネルで電気供給」

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ロッコ「巨大な太陽光発電所:ヨーロッパへ海底トンネルで電気供給」 

現在地球温暖化が世界で大きな問題となっています。

 

そのため10月31日に始まった国連気候変動枠組条約第26回締約国会議 (COP26) では、温室効果ガスである二酸化炭素排出を減らすため気温上昇を産業革命以前と比べて1.5度に抑制するとの目標を確認し、2030年までに世界の温室効果ガスの排出量を2010年対比で45%削減し、今世紀半ばにはネット・ゼロにする目標が再認識されました。

 

日本は2030年目標として2013年度と比べ46%削減とし、アメリカは2005年比で50 ~ 52%減、中国は二酸化炭素排出量のピークを2030年より前にすることを目指し、GDP当たり二酸化炭素排出量を2005年比で65%削減としました。

 

EUは2030年の温室効果ガス削減目標として1990年比で少なくとも55%削減を掲げています。スウェーデンEU目標と同様、1990年比で少なくとも55%削減としています。

 

www.jetro.go.jp

 

そのためEUでは環境に優しいエネルギーとして自然エネルギー発電が進めめられています。

 

12月16日のスウェーデン共テレビSVTによると、ロッコサハラ砂漠には世界最大の集光型太陽光発電プラントが建設され、このグリーン電力が、地中海の下にあるケーブルを介してヨーロッパに輸出されると報じています。

 

www.svt.se

 

記事によれば、サハラ砂漠の8%太陽光発電で覆った場合、それは全世界のエネルギー需要を供給することができます。

 

ロッコにある太陽光発電はアフリカで最も高い塔であり高さ246メートル、数マイル離れたところから見ることができ、宇宙から見ることができるほどです。そしてサハラ砂漠への玄関口であるワルザザート市の3,000ヘクタールを占めています。

 

このモロッコ太陽光発電は、太陽エネルギー取得と貯蔵の両方が可能となる最新の集光型太陽光発電です。 そしてその塔の周りには7,000個の巨大な鏡が円を描いて立っており、塔の最上部に向かって太陽光を反射します。

 

これにより塩が加熱され熱が蓄えられます。この技術により太陽がでているいるときだけでなく、24時間電気を供給することができるのです。

 

アラビア語で「光」を意味するヌールには太陽電池プラントもあり、このプラントは合計230万人の住民に電力を供給しています。その電気容量は582メガワットにもおよびます。

 

ロッコの新エネルギー大臣レイラ・ベナリ氏は、

私たちはアフリカとヨーロッパの間のグリーンエネルギーの架け橋になります。未来にはエネルギーハイウェイにより電力供給がされていると私は確信しています。エネルギーハイウェイでは、電力ネットワークをヨーロッパの電力ネットワークと実際的および仮想的に接続しています。

とSVTで答えています。


記事によれば、このモロッコの計画は控えめではなく、将来モロッコは大国になるそうです。モロッコは石油輸出に投資している近隣の州とは異なり、グリーンエネルギーに投資しています。

 

そして1400メガワットの容量でスペインへ接続された電気ケーブルがすでにあります

 

ポルトガルとは別のケーブルを敷設するための協定が締結されたばかりであり、英国との間でグリーン電力を輸出するための交渉が進行中でもあります。

 

ロッコは気候政策の面で世界で最も著名な国の1つであり、52%の再生可能エネルギーという目標を達成するために順調に進んでいます。

 

その理由の1つは、干ばつが繰り返される気候危機の影響を受けていることがありますが、お金の問題でもあるとのことです。

 

ロッコはこれまで石油とガス輸入に完全に依存してきました、しかしロッコはこの石油・ガスへの依存を断ち切りたかったそうです。

 

そしてパリ協定の枠組みの中でエネルギー輸出だけでなく、排出権の販売の両方により、現在お金を稼ぐ絶好の機会であるとあります。

 

世界の自然エネルギー発電所

このモロッコの巨大太陽光発電など世界の自然エネルギー発電が日本のYahooニュースでも記されています。

 

11月30日のYahooニュースによれば、

◆【イギリス】アイリッシュ海風力発電

世界最大の洋上発電施設として’19年9月に稼働開始。高さ約190mという超巨大発電機87基が、東京ドーム3000個以上という広大な海洋上に広がる。

 

◆【モロッコワルザザート ●太陽熱発電

円環配置されたソーラーパネルに反射させ、中央にある塔に太陽光を集中させる「集光型」太陽熱発電所。同仕組みではモロッコ初の施設。

 

◆【中国】江蘇省宿遷(しゅくせん)市 ●太陽光発電

魚の形にデザインされたソーラーパネル群。中国には遊び心が込められた発電施設がいくつもある。

 

◆【中国】山西省大同市 ●太陽光発電

こちらはパンダをモチーフに配置。’22年までに同様の太陽光発電所が約100ヵ所建設される予定。

 

◆【中国】山東省済南市 ●太陽光発電

’17年開通の、太陽光パネルが敷かれた高速道路。将来的には走行中に電気自動車の充電も可能に。

 

◆【アメリカ】カリフォルニア州パームスプリングス ●風力発電

カリフォルニア州には大規模な風力発電所がいくつも存在する。同州の南部・テハチャピ峠には、約5000台が山全体を覆う巨大施設もある。

 

◆【中国】湖北省宜昌(ぎしょう)市 三峡ダム水力発電

世界最大となる2万2500MWを発電可能なモンスターダム。長江から流入する大量の水で、貯水量も最大クラスとなる393億㎥を記録する。

 

◆【アイスランド】ケプラヴィーク ●地熱発電

国内トップクラスの発電所。汲み上げた地下熱水の排水を利用した、隣接する温泉『ブルーラグーン』も有名。手前には入浴客が見える。

 

news.yahoo.co.jp

【イギリス】アイリッシュ海 風力発電

https://sustainablejapan.jp/wp-content/uploads/2019/02/offshore-wind1.jpg

 

【中国】山西省大同市 太陽光発電

http://img.asyura2.com/up/d13/10561.png

 

【モロッコワルザザート 太陽熱発電

http://img.asyura2.com/up/d13/10559.png

 

 

温室効果ガスの削減のため、世界ではこれまでの石油依存から、自然エネルギー利用へ政策がシフトしてきています。

 

このエネルギーシフトにより、これまでエネルギー生産国でなかったアフリカなど広大な土地をもつ国々太陽光発電所を設置することで、今後エネルギー生産国となることが可能になりました。

 

また環境に優しいエネルギー利用だけではなく、ロッコの新エネルギー大臣レイラ・ベナリ氏が述べるように、環境エネルギーへのシフトはエネルギー輸出や排出権の販売などによる大きなビジネスチャンスである事もわかります。

 

このエネルギーシフトは世界におけるパワーバランスを変える大きな出来事となるかもしれません。

 

日本も現在世界で起きている大きな変化に取り残されないようする必要もありそうです。