スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「2年間で36件のレイプ犯に懲役8年の判決」

https://ichef.bbci.co.uk/news/976/cpsprodpb/5A8E/production/_103128132_gettyimages-977979510.jpg

 

7月23日、2年間で36件のレイプを行っていた男が、リンシェーピング地方裁判所で懲役8年の刑を言い渡されました。

 

7月23日の新聞アフトンブラデットによりますと、2020年の秋、レイプの疑いのある男がリンシェーピング市で逮捕され、本日、リンシェーピング地方裁判所で36件のレイプをしたとし懲役8年の求刑を受けました

被害者となった女性には、知的障害の女性も含まれていました

 

www.expressen.se

被告人はその他にも4件の卑劣な違法強制、3件の卑劣な違法強制未遂、1件の悪質な恐喝、2件の悪質な恐喝未遂、および1件の恐喝未遂で有罪判決も受けています。

 

また被告人は被害者である原告7人にそれぞれ損害賠償を支払わなければならず、最大金額は36万クローナ(約483万円)で、合計金額として約120万クローナ(約1526万円)支払うことになります。

 

被告人は被害者となった女性に、偽のプロフィールを使いオンラインで連絡をとり、ヌード写真の送信を強制しました。 また自分が犯罪組織に属していると主張し、訴えれば殺すと脅し性的行為を行いました。

さらに判決によると被告人は被害者をだまし犯罪グループへ架空の債務を返済させていたとあります。

 

しかし被害者の女性がソーシャルメディアで脅迫されていることを警察に報告し、事件が明るみになったのです。

 

原告である7人の被害者の女性は19歳から36歳であり、そのうち数人は知的障害のある女性でした。

 

判決前に行われた法医学的精神医学的調査によると、男性は深刻な精神障害を持っていません。 また被告人はすべての罪を否定しています。

 

女性やジェンダー問題に取り組むイメージの強いスウェーデンですが、公共テレビSVTの記事にあるスウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)によれば、2020年のレイプ件数は2019年と比べ9%増加し、9,360件のレイプ数が報告されています

日本の強制性行件数と比較すると人口当たり86倍以上となっています。

 

2018年の英国放送協会BBCの記事によると、スウェーデンでのレイプ報告数は、他の多くの国々よりもはるかに多いものであると記されています。

 

被害者の人生に大きな傷を残す犯罪です。スウェーデン大きな問題である性犯罪に早急に解決策をみいだし、女性や知的障害者が安心して暮らせる社会をつくってもらいたいものです。 

 

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