
クリスマスイブ:心臓発作が40%増加、ストレスと不安が原因
スウェーデンではクリスマス時期になると街にはクリスマスのネオンが灯りはじめ、ユルボードというクリスマスパーティが家族や友人、会社なので催されます。
子供たちもプレゼントがもらえるためワクワクしクリスマスを楽しみにしています。
スウェーデンのクリスマスは日本でいうお正月のようなものであり、子供も大人も楽しみにする家族団らんの一大イベントとなっています。
そんな皆が楽しみにしているクリスマスなのですが、12月15日のスウェーデン公共テレビSVTによると、クリスマス時期にはストレスで心臓発作の発生が通常より増加すると報じられています。
記事によると、毎年5,000人以上のスウェーデン人が心臓発作で亡くなっていますが、クリスマスイブには心筋梗塞の数が普段と比較し約40%増加しているとあります。
そして新しい研究によると、ストレスと不安が主な理由として指摘されています。
心臓肺財団の調査によると、クリスマスの時期に心臓発作を起こした人の37%がストレスを感じ、26%が不安を感じていたとのことです。
心臓肺財団事務局長のクリスティーナ・スパレルジュン氏は、
イースター(復活祭)とミッドサマー(夏至祭)当たりでは(心臓発作の)増加が見られないため、クリスマスの週末での生活習慣が他の休日とは異なることを示しています。クリスマスの頃に我々の生活状況を見直す理由があるかもしれません。
とは語っています。
しかしこの研究ではなぜクリスマス時期に多くの人がいつもよりストレスや不安を感じているのかの理由は突き止められてはいません。
ただ心臓発作を避けるためには、ストレスを減らし、意識的に不安を取り除き、動き、運動し、休息し、アルコールはほどほどにするようにとのことです。
www.svt.se
日本でも正月には自宅に帰らなければいけないというプレッシャーがありストレスと感じる人もいるかもしれません。スウェーデンでも帰省しなければというプレッシャーがストレスや不安を産んでいるのかもしれません。
また近年スウェーデンでも核家族化がすすんでいるため、帰省する家族もいない不安なども要因となっているのかもしれません。
スウェーデンでは皆が楽しみにしているクリスマスですが、意外にも多くの人がストレスや不安を感じ、イブには心臓発作が通常日より40%も増加するのは意外な話でありました。
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