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スウェーデン「実態!スウェーデンに潜むレバノン系ギャング」

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急増する拳銃犯罪事件

スウェーデンというと平和で犯罪が少ない国のイメージが強いかもしれんせん。しかし最近のスウェーデンはその様子がだいぶかわってきてしまいました。

 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』で詳細は記していますが、スウェーデンにおける拳銃事件の数は、2017年では306件にもおよび、43人もの人が拳銃事件だけで亡くなっています

 

日本の拳銃事件の数は年間22件で、比較するとスウェーデンのが約13.9倍も拳銃事件が多く、人口比で考えれば約176倍も多い計算となります。

 

 

3月31日のメディア「ザ・ローカル」の記事の中のスウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)最新年次報告書によれば、2020年は過去18年間で凶悪暴行事件発生数は最悪のものとなり、124人が亡くなっています。

 

そのうち48件は拳銃によるもので、ストックホルム地域での射殺事件数は過去2年間で2倍以上になり、2018年に11人、2019年に18人、2020年に23人が射殺されたとのことです。

 

ザ・ローカル『Lethal violence in Sweden at highest level in nearly 20 years: report』31 March 2021

https://www.thelocal.se/20210331/lethal-violence-in-sweden-at-highest-level-in-nearly-20-years-report/

 

また5月26日のメディア「ザ・ローカル」では、2020年にスウェーデン国内で48人が射殺され(住民100万人あたり4.6人)、2019年より3人増加したとのことです。しかしヨーロッパ全体では、同じ期間に凶悪犯罪と凶悪拳銃事件ともども減少し、凶悪拳銃事件の平均率は2000年以降半分ほどとなりました。

 

ただスウェーデンにおける凶悪拳銃事件の増加は最も顕著であり、2005年以来着実に増加し、昨年の拳銃事件数も増加したと報じています。

 

またスウェーデンでの射殺事件のほとんど(約80%)は組織犯罪と関連しており、その割合は1990年代には20%未満でしたが、2000年代初頭に30%から50%に上昇しています。

 

ザ・ローカル『Sweden is the only European country where fatal shootings are on the rise』26 May 2021

https://www.thelocal.se/20210526/sweden-is-the-only-european-country-where-fatal-shootings-are-on-the-rise/

 

kon-51.hatenablog.com 

 スウェーデンに潜むレバノン系ギャング

また7月1日にはヨーテボリ市のの移民が多く住むビショップスゴーデン地区では、33歳の警察官が何者かにより射殺される事件が起きています。犯人は若干17歳のギャングに属す少年でした。

 

7月7日の新聞エクスプレッセンによれば、2012年にヨーテボリ市の2つのギャングのリーダーが1人の女性をめぐりトラブルとなり、20人以上の死傷者をだすギャング抗争が起きたと報じられています。平和のイメージが強いスウェーデンですが、ギャングの抗争が増加しています。

 

そうしたヨーテボリ市にいるギャングの中でも、力の強いギャングにアリ・カーン家がいます。5月27日の新聞GTによると、アリ・カーン家はレバノン系ギャングであり、ヨーテボリ市の北東部地区を牛耳っているとのことです。

 

また2019年3月25日の新聞GTによると、ヨーテボリ市やスウェーデンの州は、アリ・カーン家のもつ協会へ数十万クローナ(数百万円)の助成金をだしていたと報じています。

 

www.expressen.sewww.expressen.se

日本人の抱く一般的なスウェーデンのイメージでは、ギャングとは縁のなさそうな国ですが、実際には多くのギャングがおり、最近では警察官さえも射殺されてしまうほどギャングによる拳銃事件が発生し、自治体自体もその影響を受けてしまうほどの状況となっています。