
移民の多い第3の都市マルメ
今月7月1日にヨーテボリ市ではギャングメンバーにより警官射殺事件がおき、さらに次週の7月9日に同市で美容室にいたギャングメンバーが射殺される事件が起きました。
しかしこうした拳銃事件はヨーテボリ市に限ったことではありません。スウェーデンのニュースでよく一番犯罪事件が報道される都市はスウェーデンで3番目に大きなマルメ市です。マルメ市の人口は約34.42万人で、デンマークの首都コペンハーゲンとスウェーデンを結ぶオーレスン橋がある都市です。
著書『スウェーデン 福祉大国の深層』でも記しましたが、マルメ市はスウェーデンの中で移民を素地とする人々の割合が高く、2014年スウェーデン全体の移民とその家族(外国に背景をもつ人)の割合は21.5% なのに対し、ストックホルムでは31.1%、ヨーテボリでは32.4%、マルメでは42.6%にも達しています。
特にマルメは片親が移民である場合を合算すると50.9%と半数を超え、先住スウェーデンよりも移民の割合のが高くなっています。
近年スウェーデンのメディアではマルメ市で拳銃事件が発生したというニュースが頻繁に報じられています。
2週間で6回の銃撃事件!第3の都市マルメで多発する拳銃犯罪
7月14日の公共テレビSVTの記事にもマルメの拳銃事件に関しての記事が記されています。その記事によると、13日夜マルメ市のべレビューゴーデン地区にある住宅で銃撃がありました。
地区の住人が銃声を聞き警察が駆け付けました。その数時間後、警察はその銃撃音が住宅地にある建物からのものだと明らかとなり、水曜日の朝まで大規模な調査が行われました。警察のスポークスパーソンであるカレ・パーソン氏によると、水曜日の朝時点では、ケガ人情報もなく容疑者もみつかっていないと語っています。
またこの記事によれば、マルメ市でこの2週間に起きた銃撃事件は6回目とのことで、 警察は市内のギャング抗争と関連があると報じています。
www.svt.se警察レポート
polisen.se
スウェーデンでは拳銃事件が増加しています。7月15日にも記しましたが、拳銃事件の多くはスウェーデンに潜むギャングとの関連があります。ギャングを一掃することは難しいでしょうが、できれば一昔前のスウェーデンのように戻ってほしいものです。
kon-51.hatenablog.com
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