7月19日のCNNでは、トルコ大統領、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟「凍結」を示唆していると報じています。
(CNN) トルコのエルドアン大統領は18日、スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟手続きに触れ、「プロセスの凍結」を再び示唆した。トルコは6月下旬、両国やNATO加盟国との交渉を経て、両国の加盟申請を条件付きで容認していた。
エルドアン氏は閣議の後、「彼らが我々の条件を満たすために必要な措置を講じなければ、プロセスを凍結すると改めて表明したい」と発言。「この点でスウェーデンは良い印象を与えていない」と述べたものの、自らの発言について詳しく説明しなかった。
トルコは6月下旬、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請を支持する三国間の覚書に署名したと発表していた。両国のNATO加盟には加盟30カ国の議会や立法府での批准が必要となる。
覚書の署名後、スウェーデンとフィンランドは正式にNATO加盟を申請するという歴史的な決定を下し、長年の中立政策に終止符を打った。
トルコ大統領府によると、フィンランドとスウェーデンはトルコがテロ組織とみなすクルド人組織「人民防衛隊(YPG)」に支援を提供しないことに同意した。
また、フィンランドとスウェーデンは分離主義武装組織「クルディスタン労働者党(PKK)」が「禁止されたテロ組織」であることを確認し、「PKKや他のすべてのテロ組織」などの活動を阻止すると約束したという
newspass.jp
また7月21日のAFP通信によるとスウェーデン、フィンランド2国のNATO加盟へ来月協議されると報じられています。
トルコのメブリュト・チャブシオール外相は21日、スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構加盟に向け、3か国による「常設委員会」を8月に開き、トルコが求める条件を北欧2か国が順守しているかどうかを判断すると明らかにした。
同外相はテレビのインタビューで、「もし両国が、われわれが署名した覚書に含まれる項目を履行していないならば、(NATOの)加盟議定書を批准しない」と述べた。
スウェーデンとフィンランドは2月末、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、軍事的な中立路線を放棄してNATOへの加盟方針を表明。NATO加盟国のトルコは先月、北欧2か国が「テロ容疑者」数十人を送還することを条件に加盟に同意した。
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、両国が非合法のクルド武装勢力の潜伏先になっていると非難し、容疑者を送還しなければ、加盟承認手続きを「凍結」すると警告していた。
newspass.jp
リンク