スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「最高裁判所の裁判官による万引き事件」

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最高裁判所の裁判官による万引き事件

2月8日のスウェーデン共テレビによると、最高裁判所の裁判官の1人であるアン・クリスティン・リンデブラッド判事は万引きの容疑で捜査を受けており、裁判官職から離職すると報じています。

 

彼女はいつもの彼女ではありませんでした。

と弁護人ヨハン・エリクソン氏は述べています。

 

犯罪容疑は1,250クローナ(約15,760円)未満の軽微な盗難に当たります。

 

アン・クリスティン・リンデブラッドは、罰を受ける準備ができていると弁護人を介し述べています。これは彼女が盗難を認めていることを意味します。

 

彼女は起こしたことについて深く後悔していると述べています。彼女はプライベートでも仕事でも多くのことがあり本来の自分ではなかった。彼女はこの結果(責任)を取ることにしました。

と弁護人ヨハン・エリクソン氏はSVTで語っています。

 

現在、アン・クリスティン・リンデブラッドは病気休暇中であり、盗難事件以降どの裁判にも参加していないと述べています。

 

現在彼女は67歳であり仕事に戻ることはもうありません。

 

最高裁判所のアンダース・エカ会長は、

ただこの盗難が食料品の買い物に関連でおきたことは理解しています。

と語り、リンデブラッドがクリスマス直前にこの事件について語ったものの会長は疑惑の背景について詳しく知らないと述べています。

 

この盗難事件は警察により特別調査がされており、数週間以内に終了する予定です。

 

この事件は検事長パー・ニコール氏が捜査を率い、店頭のおける盗難があったかを確認します。しかしそれ以上のことに関しては沈黙しています。

 

検事長パー・ニコール氏は、

捜査経過やその内容は、現時点ではコメント致しません。しかし、これは守秘義務によるものではありません。

と述べています。

 

www.svt.se

 

裁判官には大きな責任があり常に大きなプレッシャーがある職業です。ただ正義の番人として今後こうした事件を起こさないで欲しいものです。