
12月13日:キリスト教の聖ルチア祭
日本ではあまりなじみがありませんが、12月13日にはキリスト教の聖ルチアの聖名祝日を祝う行事である聖ルチア祭がスウェーデンでは毎年開催されます。
ローマ・カトリック教会では伝統的に重要な聖名祝日であり、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドなど北欧諸国やイタリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチアなどの南欧で伝統的行事として開催されています。
聖ルチア祭は北半球の冬至の日にあたり、スカンディナヴィア諸国では、12月13日に一家の子供の中で年長の少女が祝祭に参加します。少女は聖ルチアに扮してロウソクの冠を被り、ロウソクを手に持ち、同じ扮装をした他の少女たちと一緒に行進します。
そしてこの聖ルチアに選ばれることは少女たちにとってはあこがれとなっています。
しかし去年・今年ともコロナ感染拡大しているため聖ルチア祭の中止が多くなっています。
ただスウェーデン公共テレビでは聖ルチア祭が放映され、今年のルチアには19歳のトゥバ・ヘデリンさんが選ばれました。

聖ルチア役に選ばれたトゥバ・ヘデリンさんは、
ルシアは私にとって重要な休日です。 私と合唱団が人々を幸せにしてくれることを願っています
と聖ルチアについて語っています。
宗教離れが日本と同様にすすむスウェーデンではありますが、今も昔からの豊かな伝統文化が引き継がれ続けています。