スウェーデンの大きなスーパーに行くと、一昔前の日本の魚屋のようにガラスショーケースに魚が並び、店員さんが魚をさばき販売してくれる魚売り場が多くあります。
消費者は当然、ガラスショーケースに置かれている海産物を店員が目の前で販売するため、新鮮な海産物が販売されていると信じてしまいがちです。
しかし9月2日のヨーテボリ新聞によると、釣り上げから数週間たつエビをあたかも新鮮なエビのようにし販売しているという記事が報じられています。
これはスーパーの魚売り場で売られているエビが実際には獲りたてな新鮮なエビではなく、捕獲後に防腐剤を使い食品ガスで包装し貯蔵期間を大幅に延ばし、数週間立つエビを陳列しているとあります。
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ヨーテボリ市の有名シェフであるレイフ・マナーストロム氏によると、新鮮なエビとは最大24時間前に漁獲されたものであり、茹でて冷却しできる限り早く輸送する必要があるとのことです。
レイフ・マナーストロム シェフは、
なんてこった!
これはスキャンダルだと思います。ひどい!新鮮なエビを購入する場合、魚は新鮮でなければなりません。
と語っています。
レイフ・マナーストロム シェフは、調理後や冷凍後でも新鮮と呼ばれるザリガニに対しても警告を発しています。(スウェーデンではザリガニを食べます)
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9月4日のヨーテボリ新聞では、街の人々に「新鮮な」エビには防腐剤が含まれている可能性があることについてインタビューを行ったところ、
73歳のヴィヴェカ・ペダーセンさんは
はい、それは新鮮ではありません
と答えています。
バーブロ・ヒョーツベリさんも
悪いスタイルです。悲しいことだと思います、それは消費者をだましています
と答えています。
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ただスウェーデン 福祉大国の深層の中でも記したよう食品偽装はこのエビだけではありません。砂糖やシロップを混ぜた蜂蜜を高品質の蜂蜜とラベルを付けて販売している商品や、イケアではミートボールに馬肉を混ぜていた商品なども発覚しています。
日本では、2007年にミートホープ株式会社が牛肉ミンチ偽装を起こすなど、数々の食品偽装事件が発覚しました。しかし食品偽装問題は日本だけではないようです。
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