本日におけるスウェーデンの感染者総数は33,843人、死亡者4,029人、100万人あたりで感染者は3,353人、死亡者は399人になっています。
日本の感染者数が16,550人、死亡者820人、100万人あたりで感染者は131人、死亡者は6人です。
スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は66倍以上も日本より高いことになります。
スウェーデンでのコロナによる死者が4,000人を超える
5月25日の公共テレビSVTによると、スウェーデン国内でコロナ感染により、本日で4,000人もの死亡者がでたという報道がされています。
これは人口1,023万人しかいないスウェーデンにとっては非常に多い死亡者数です。
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統計サイトワールドメータスでも、5月25日時点でスウェーデンにおける死亡者数合計は世界の中でも、16番目に多い死亡者数となっています。
人口あたりの死亡者数にすると、スウェーデンは世界でも8番目に死亡者数の多い国です。
公衆衛生庁、コロナ集団免疫獲得率の大きな計算ミス発覚(✖33%⇨〇7.3%)
4月22日の公共テレビSVTによると、スウェーデン公衆衛生庁と数学者トム・ブリトン氏は、ストックホルムの人口のうち3分の1が集団免疫を獲得していると発表していました。
この計算からスウェーデン当局はスウェーデンでは集団免疫が確立されており、集団免疫戦略を支える根拠の1つでありました。
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しかし5月25日の新聞エクスプレッセンによると、公衆衛生庁は最近の抗体研究で、ストックホルム人口のうち、ほんの7.3%だけの人しか抗体をもっていないと発表したのです。公衆衛生庁がこれまで発表してきた集団免疫獲得率とは、実に4.5倍以上も違っっていたのでした。
また5月22日 新聞アフトンブロデット 22人のスウェーデン研究者は、
「4月26日時点でベルギーでは100万人あたり619人の死者が出ており、死者数はスウェーデンの2倍近くだが、それでも抗体を保有しているのはほんの6%にしかすぎない」と語っています。
このベルギーの抗体獲得率データから、スウェーデン公衆衛生庁も実際のスウェーデンでの抗体獲得率も6%前後程度だと予想はできていたとも考えられます。
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今回の抗体研究結果で、実際の集団免疫獲得率が当初の計算より非常に低い事実をうけ公衆衛生庁 疫学者のテグネル氏は、
「予想よりも1〜2パーセント低かった」と発言をしています。
当初テグネル氏はストックホルムの3分の1(33%)が感染していると発言していたのですから、「1~2%」ではなく「22%以上」の誤差のはずです。このテグネル氏の発言に5月25日の新聞エクスプレセンもテグネル氏の矛盾点を指摘しています。
しかし公衆衛生局のテグネル氏は、
「我々は継続的に予測の調整をしている。どれだけ今回の抗体獲得結果と違ったか覚えていない。それほど違わないはずだ。数学者トム・ブリトンは素晴らしい数学者だ。しかし実際には我々もどれだけの人が免疫を獲得しているかわからない」と語っています。
当初はストックホルムの人口のうち3分の1が集団免疫獲得しているデータをもとに、集団免疫的な戦略を公衆衛生庁は主張し、コロナ感染によりこれまで4,000人もの方々が亡くなられています。計算が間違っていただけだで済まされる問題なのでしょうか。
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