銃撃事件：19歳の人気ラッパーの "エイナル" が射殺される
10月22日のスウェーデン公共テレビSVTによれば、スウェーデンで人気のラップ歌手 "エイナル" がストックホルムのハンマルビーショースタッドで射殺されたと報じられています。
記事によれば、受賞歴もあるラッパーのエイナル氏は、ストックホルム南部のハンマルビーショースタッドの住宅街で射殺されました。
アーティスト名エイナルで知られるニルス・クルート・エイナル・グロンベリーは、2002年にストックホルムで生まれました。
16歳のときにスウェーデン音楽チャートですぐさま1位となり、「キャット・イ・トラクテン」という曲でブレイクしました。同年2019年にデビューアルバム「ファーストクラス」をリリースしたのでした。
ラッパーとして、エイナルは音楽アプリ「スポティファイ」で何百万もの再生回数を集め大成功したのでした。
エイナルは2019年のソングオブザイヤーのP3ゴールドアワードやグラミー賞2020の「ニューカマーオブザイヤー」など、いくつかの音楽賞を受賞しています。
今年19歳となったのでした。
21日の夜22時50分、銃撃のように聞こえる大きな発砲音のあと、警察に通報がありました。警察が現場に到着したとき、ハンマルビーショースタッドにある住宅地で、銃撃による負傷者が見つかりました。
救命措置が取られたが、彼（エイナル）はその場で死亡しました
と警察のスポークスマンカリーナ・スカガーリンド氏は語っています。
そして銃撃されたのは19歳のラッパーである「エイナル」であることが判明したのです。またSVTが得た情報によればこれはギャング関連による銃撃とのことです。
警察は、1人または複数人が犯罪現場から逃走したという情報を得ているとのことです。
www.svt.se
ただSVTによればエイナル氏は犯罪集団とつながりがあり、以前から脅されていたと報じています。
エイナル氏の歌詞の中で、しばし武器や麻薬、暴力について語り、彼自身も軽微な麻薬犯罪、暴行、違法運転で有罪判決を受けていました。 また10月初旬、ストックホルムで男性が刺された際に、エイナル氏自身も逮捕されたとのことです。
さらに2020年4月にはエイナル氏は誘拐されました。犯人の目的はアーティストを拉致し、金銭をゆすり取ることでした。
その後、14人が誘拐に関与した罪で起訴され、2021年春のバルビ・ギャングに対する大規模な裁判の一部で取り上げられました。
起訴状によると、バルビ・ギャングのリーダーは、エイナルの親戚宅の爆発計画を命令し、300万クローナ(約3986万円)の金銭を要求したとあります。
こうした状況の中、19歳の人気ラッパーの "エイナル" はストックホルムのハンマルビーショースタッドで射殺されてしまう事件が起きたのでした。
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この若い人気ラッパーの死に対しスウェーデンのロベーン首相は、
彼は多くの若者にとって大きな意味を持っていたと私は理解しています。
と語っています。
スウェーデン民主党の法政策スポークスマン、トビアス・アンダーソン氏は、
非常に悲劇的で、暴力と銃撃は決して終わらないようだ
とツイッターに書いています。
キリスト教民主党のリーダーであるエバ・ブッシュはツイッターで
ギャング犯罪者は人間の生命を尊重していない。しかし、政治がその責任を負わなければ、国家は国民の尊厳や安全を保っていないことになる。
と記しています。
左派リーダーのノディシ・ダゴスター氏も
我々は国家危機の状況にあり、今、治安制御を取り戻すための政治的リーダーシップが必要です
とツイッターに記し、政治的な行動を求めています。
毎日のように発生するスウェーデンの銃撃事件です。今度は有名ラッパーも被害となり、またもやギャング関連の銃撃事件である可能性も高いのです。
現在多発するスウェーデンにおけるギャング関連による銃撃事件の深刻さを思い知らされる事件であります。
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