
惨劇!ヨーテボリ市にて警察官射殺事件発生
7月1日にスウェーデンで非常に痛ましい事件が報道されました。7月1日の新聞エクスプレッセンによると、ヨーテボリ市のビショップスゴーデン地区にて、33歳の警察官が何者かにより射殺されました。
記事によれば、犯人は、黒い服、マスク、黒い肌、手袋を身に着けた10代の男性と報じられています。警官はギャングメンバーがいると情報を受け、現場に電動原付でやってきましたが、そのときに犯人が数発の銃弾を発砲したとのことです。そして犯人は現在も逃走中です。この事件は非常に大きな事件として、現在多くのスウェーデンのメディアで報じられています。
www.expressen.se
www.aftonbladet.se
スウェーデンというと平和で治安の良いイメージが強いかと思います。しかし現在のスウェーデンでは非常に犯罪発生率が高くなっています。
これは著書『スウェーデン 福祉大国の深層』の中で詳しく記しましたが、スウェーデンにおける拳銃事件の数は、2017年では306件にもおよび、43人もの人が拳銃事件だけで亡くなっています。
日本の拳銃事件の数は年間22件で、比較するとスウェーデンのが約13.9倍も拳銃事件が多く、人口比で考えれば約176倍も多い計算となります。
sverigesradio.se
『平成29年における組織犯罪の情勢【確定値版】』警察庁組織犯罪対策部 組織犯罪対策企画課、平成30年4月
https://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kikakubunseki/sotaikikaku03/h29.sotaijousei.pdf
The local『In figures: 2017's shootings in Sweden』22 December 2017
https://www.thelocal.se/20171222/in-figures-2017s-shootings-in-sweden/
ヨーロッパで最大の射殺事件数
2021年5月26日の公共テレビSVTニュースによれば、スウェーデン犯罪防止評議会(Brå)は、2000年から2019年にかけてヨーロッパ22ヵ国と射殺事件を比較しました。射殺事件に関してスウェーデンは、2018年以来最高レベルであると結論付けられています。2000年代初頭、射殺事件ではスウェーデンが最下位でしたが、2012年から2020年にかけて、急激に上昇が見られと報じています。
現在多くの移民・難民がスウェーデンにやってきており、移民・難民の多く住む地区で犯罪が急増しています。今回発生した警察官射殺事件も、ヨーテボリ市の移民・難民の多く住む地区で発生した、痛ましい事件の1つなのです。
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