
ドイツ新聞ビルト:「スウェーデンはヨーロッパで最も危険な国」と指摘
近年、スウェーデンではどこかで毎日のように拳銃事件が発生し、拳銃による死亡する事件が多発しています。その多くは現在スウェーデンで大きな問題となっているギャングメンバーが関連している拳銃事件となっています。
7月1日にはヨーテボリ市で警察官がギャングメンバーにより殺害され、7月16日にはストックホルムで公園で遊ぶ2人の幼い子供が銃撃れるという事件まで発生しました。
10月21日にはスウェーデンで人気ラッパーであるエイナルがストックホルムのハンマルビー湖の町で射殺され大きなニュースとなっています。
kon-51.hatenablog.com
この事件はスウェーデン国内だけにとどまらずドイツのメディアでも取り上げられました。ドイツ最大手の新聞「ビルト」もこのエイナルの射殺事件をとりあげ、さらにエイナル射殺記事の中で「スウェーデンはヨーロッパで最も危険な国」と報じたのでした。
www.bild.de
10月29日の新聞エクスプレッセンでは下記のように記されています。
ドイツの新聞:スウェーデンはヨーロッパで最も危険な国
スウェーデンでのギャングによる暴力事件は、ドイツ最大の新聞ビルトで注視されています。
「スウェーデンはヨーロッパで最も危険な国です」とドイツの新聞(ビルト)はラッパーのニルス「エイナル」グレンベルクの殺害の後に記しています。
以前、新聞エクスプレッセンは若い男性の銃撃による死亡がスウェーデンではドイツより10倍多いと報じました。
現在、バルト海の南にある隣国でも違いが見られます。
発行部数でヨーロッパ最大の新聞ビルトは、先週ストックホルムにおいてラッパーであるニルス "エイナル"グロンベリー(19歳)殺害事件に長い記事を記し、スウェーデンを悲観的な言葉で説明しています。
「彼はほんの19歳であり、彼の死はスウェーデンにおける恐ろしい(拳銃事件の)統計の一部となりました。エイナルは、スウェーデンが過去5年間に追悼した217人目の銃器による犠牲者です。スウェーデンは今日のヨーロッパで最も危険な国です。」
「真の悪夢」
この(ドイツ新聞ビルトの)記事は、真の悪夢に変わったかつての北欧で成功した国としてスウェーデンを記しています。
新聞ビルトは、スウェーデンと他のヨーロッパ諸国の銃撃数を比較した前年度防犯評議会報告を参照としています。
調査によると、スウェーデンの居住者の3倍がEUの平均と比較して銃撃により死亡しています。
スウェーデンでは、昨年、人口100万人あたり4人が射殺され、EUでは住民100万人あたり1.6人が射殺されました。
ドイツ新聞も年齢別に分析し、20〜29歳の年齢グループの場合、その差ははるかに大きくなっています。
ビルトによると、(スウェーデンでは)この年齢層(20〜29歳)の住民100万人あたり18人が死亡しています。オランダはEUで2番目に多く、人口100万人あたり9人が死亡しています。
「純粋な不運かもしれない」
スウェーデンのマルメ大学犯罪学者のマンネ・ジェレル氏によれば、スウェーデンとドイツの大きな(拳銃による死亡数の)違いを単純な理由で説明することは難しいです。
スウェーデンでは警察官数が少なく、移民もわずかに多く、異なっていることは、偶然と関係があるかもしれません。しかし、個人的にはこれらの要因では説明することはできません、
とジェレル氏は今秋初めにエクスプレッセンに語りました。
それはまた、純粋な不運についてである可能性があります。武器密輸業者はスウェーデンで特に活発であり、またはより多くの犯罪者の家族がここ(スウェーデン)に来ました。
www.expressen.se
10月29日の公共テレビSVTでもドイツ新聞ビルトが「スウェーデンはヨーロッパで最も危険な国」と報じたことが朝のニュースでも議論されました。
スウェーデンでは毎日のように拳銃事件が発生しており、あまりに多すぎる拳銃犯罪のためか最近のニュースでは単なる拳銃事件では報道もあまりされなくなっています。
近年、拳銃事件が当たり前の出来事ように毎日のようにニュースで報じれられるようになってきました。こうした事自体がおかしなことであります。
もしかするとドイツ新聞ビルトが報じた「スウェーデンはヨーロッパで最も危険な国」は真実なのかもしれません。
kon-51.hatenablog.com
