スウェーデン「与党・社会民社党の新しい党首：マグダレーナ・アンデション議員へ」

11月4日のスウェーデン公共テレビSVTによれば、3日にスウェーデンの首相かつ社会民主党の党首であるロベーン議員に代わり、マグダレーナ・アンデション財務相が新たな社会民主党の党首となりました。

3日に社会民主党の第41回定期党大会がヨーテボリで始まり7日まで開催されます。そして4日にステファン・ロベーン党首(現首相)は約10年間勤めた党首職を辞任し、マグダレーナ・アンデション財務相に党首職が引き継がれました。

多くの日本の人には意外と感じるかもしれませんが、スウェーデンではこれまで女性の首相が誕生していませんでした。

そのためもしマグダレーナ・アンデション氏が首相となれば、スウェーデンで初の女性首相となります。

ただ今のスウェーデン政府は連立政権であります。そのため社会民主党は与党であるものの、日本のように自民党が国会議員の大半を占めているわけではなく、与党である社会民主党の党首がスウェーデン首相となるかはまだわかりません。

そして連立政権は成立するには、左党と中央党の2党の協力が必要となります。そのため与党の社会民主党のマグダレーナ・アンデション党首が首相となるかはまだわからないのです。

11月3日のSVTの記事によると、左党と中央党の2党は各々の要求が認められない場合には政府を覆すと述べています。

こうした状況に対してロベーン首相は、

私たち社会民主党は左党と素晴らしい協力関係を築いてきました。今、我々は政権樹立の時期にあります。もしあなたがた（左党）が私（ロベーン首相）を受け入れたなら、マグダレナ・アンダーソン党首も受け入れるのが合理的です。

とステファン・ロベーン首相は述べています。

また中央党は社会民主党をサポートする代わりに湖にあるビーチ保護の要求を出しています。しかしいまだ社会民主党とこのビーチ保護要求への同意が得られていません。

11月4日にマグダレーナ・アンデション氏は社会民主党の党首となりました。しかしスウェーデン初の女性首相となるまでは乗り越える課題も多く、一朝一夕に首相になれるわけではないようです。