10月20日の新聞アフトンブラデットによれば、スウェーデンの王位継承者が同性との結婚も自由であると報じています。
スウェーデン王立裁判所の元帥であるフレドリック・ヴェルセル氏は、
継承命令は、王子もしくは王女が王位継承を維持する際に、結婚に対して政府の同意を得なければならないと規定しています。この部分の継承順序は古いものですが、現在では同性の人々の間で結婚することができます。
と語っています。
このヴェルセル氏の言葉の裏には、王位継承者が同性と結婚をすることが、王位継承を妨げるとは考えられないという意味があるようです。
そのため現在スウェーデンの王位継承順位2番目である9歳のエステル王女は、王位を失うことなく、性別を問わず好きな人と結婚することができるとあります。
オランダ:王位継承者の同性結婚可能
この王位継承者における同性結婚の議論はオランダで始まりました
オランダ国の法律では王族の同性結婚について除外していると指摘された本が出版されたことから始まります。
そのためスウェーデンの王位継承者の同性結婚の話となる1週間前、オランダの首相が次期王位継承者である17歳のカタリナ・アマリア王女の王位継承者の同性結婚に関する説明をしました。
オランダの首相は、
政府は、王位継承者でさえ同性の人と結婚できると考えています。したがって王位継承者または摂政が、同性の人と結婚したい場合に王位を退位する必要はありません。
と述べています。
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スウェーデン裁判所の専門家であるサラ・エリクソン氏は、
今後さらに多くの国が続いていくだろう
とも語っています。
他のヨーロッパ諸国の状況
しかし他のヨーロッパでは状況が違うようです。
イギリスでは、2014年から同性結婚が合法となっていますが、同性カップルはイングランド国教会で結婚することは許可されていません。またイギリスの摂政はイングランド国教会の主教となるため、同性結婚についは長い議論となるとのことです。
ベルギーやスペインはカトリック国であるため同性結婚は禁止されており、君主が同性パートナーを選べるかどうかは議論大きな議論となると報じられています。
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ただスウェーデンのエステル王女も9歳、オランダのカタリナ・アマリア王女も17歳であり、本人が同性結婚をしたいと発言したわけではありません。
近年ジェンダー平等などの話題が多くなる中、メディアが王位継承者の同性結婚を取り上げることで、ジェンダー問題の話を必要以上に大きくしているようにも感じてしまいます。