
事故が爆破か?イスラム批判の芸術家ラルス・ヴィルクス氏と警官2人死亡
スウェーデンの芸術家の1人にラルス・ヴィルクス氏います。
ラルス・ヴィルクス氏は2007年にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描きましたが、この風刺画は非常に大きなイスラム教徒からの反感を買いました。
そのためラルス・ヴィルクス氏はイスラム教徒から命を狙われるようになり、殺害の脅迫状やアルカイダに繋がると考えられるイラクの組織からの脅迫を受けていました。
またヴィルクス氏を殺害すれば10万ドル(約1,114万円)、喉を切り殺害した場合には15万ドル(約1,671万円)の報酬を出すと言われていました。
- 2010年3月9日、ヴィルクス氏殺害計画の容疑者として7人がアイルランドで逮捕されました。
- 2010年5月11日、ヴィルクス氏はウプサラ大学での表現の自由に関する講義中に襲われました。
- 2010年5月15日の夜、ヴィルク氏の家は火事に見舞われました。
その為、風刺画が描かれてから10年以上たちましたが、今もラルス・ヴィルクス氏は警察の保護下に置かれていました。
10月5日の公共テレビSVTによると、スウェーデン南部のマルカリュード市で、ラルス・ヴィルクス氏とボディーガードをしていた2人の警官が国道でトラックと衝突して死亡したと報じられました。
www.svt.se
記事によれば、ヴィルクス氏が乗車していた車が、道路の反対側を横切り、トラックと正面衝突したとあります。
警察によれば、タイヤバーストが事故を引き起こしたという説もあるものの、まだ断定するのは時期尚早とのことです。
外的影響(爆破事件)が事故を引き起こしたといえるかというSVTの質問に対し、警察は
まだわかりません。捜査が終了するまで原因はなにもいえません。しかし外部からの影響を示すものは今のところ何もありません。
と答えています。
現在のところ、まだはっきりと事故原因はわからないものの、これまでイスラム教徒から命を狙われていた芸術家ラルス・ヴィルクス氏が、予期せぬ事故で亡くなってしまいました。
トルコのメディア誌サバは「イスラム教と預言者を侮辱した漫画家が死んだ」と記しています。
www.sabah.com.tr
