
9月29日から大幅規制緩和と感染拡大の懸念
9月29日からスウェーデン政府は大幅なコロナ規制緩和を実施しました。
そのためバーやダンスクラブなどもコロナ以前と同様に営業されることとなったのです。
9月29日のバーやクラブなどでは待ちに待った若者で溢れていると、9月29日の公共ラジオSRで報じれられています。
sverigesradio.se
そのためこうした大幅規制緩和に警告を発する専門家も少なくはありません。
9月29日のスウェーデン公共テレビSVTによると、ルンド大学で微生物学とワクチンを研究をするファシッド・ジャラルヴァンド氏はワクチン接種証明書の導入を提唱しており、規制緩和が少し早すぎであると主張しています。
また大幅規制緩和により今後どうなるかという質問に対し、ジャラルヴァンド氏は
秋から冬にかけて感染拡大が見られると思います。少なくともある程度問題になる可能性はあります
完全ワクチン接種をしいる健康な成人にとって、感染の広がりは一般的に低いことを考えられるため、映画館に行くことはとても小さなリスクです。しかし深刻な病気にならないものの感染し、感染拡大をすすめる可能性があります。そして自身の症状が現れる前に、他の人に感染させる可能性があります。
と答えています。
ワクチン接種した人は重症化する可能性は低いものの、感染しないという意味ではないため、他の人に感染拡大をする可能性があるというのです。
www.svt.se
このほかにも公共ラジオSRでは、医療従事者は疲れ果てて辞めていく人もおり、さらにワクチン接種をしていない人は公衆衛生庁の推奨事項(距離を保つなど)に従わないだろうと、規制緩和に批判的な人もいると報じています。
sverigesradio.se
2020年4月、5月、スウェーデン公衆衛生庁主導のコロナ対策により多くの高齢者施設で多くの高齢者が死亡しました。その後、12月15日にコロナ委員会によりスウェーデンの高齢者コロナ対策が失敗であるという正式発表がでています。
そしてまだコロナ感染が収束しておらず、多くの専門家から大幅規制緩和は時期尚早と批判が出ている中でも、政府は29日から大幅規制緩和を実施したのです。
また実際に高齢者施設ではコロナ感染が起きているというニュースも報じられています。12月15日のコロナ委員会による高齢者コロナ対策が失敗、最終責任は政府にあるという報告から政府は何を教訓としており、また高齢者コロナ対策失敗に対する政府責任は今後どのようにとられていくのか疑問でもあります。
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