スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「コロナ:規制緩和へ専門家が批判(公共テレビSVTより)

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規制緩和へ専門家が批判

9月7日スウェーデン政府は9月29日から大幅な規制緩和を行うと発表をしました。

 

ただ9月8日の公共テレビSVTでは次のように報じています。

 

教授:救済は政治的なトリック

 

混雑アリーナ、自習終了、無期限自宅勤務。昨日、政府はこうしたことが9月29日からの社会生活でどのようになるかを発表しました。多くの人々は(社会が)正常に戻ることを切望していましたが、感染拡大により何が起きるか疑問に思う人もいます。感染管理の専門家によると、救済(規制緩和)は時期尚早だということです。

 

ウメオ大学のウィルス学のフレドリック・エルグ教授は、この決定を政治的なトリックと考えています。彼はこの救済が経済的な大きな刺激となることを理解していますが、同時に感染拡大で何が起こるか心配していると語っています。

 

感染拡大が進み入院者が増えている現在の状況で、今回も全く時期尚早です。制限を解除するには特定の基準がありますが、それらの基準を満たしていません。信じられないほどの倦怠感を感じます。主催者(当局)がオープン(規制緩和)したいと考えていることは承知していますが、本当に危険な一歩を踏み出している気がします。

 

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また9月8日の公共テレビSVTの別の記事には下記のように記されています。

 

規制緩和に対して感染管理医師:「心臓を切る」

 

9月29日からの規制緩和の政府発表には批判があります。 ブレーキンゲ地域の感染管理医師であるベングト・ウィッテショー氏は、政府がもっと待つことができたと考えています。

 

感染管理医として、心臓に少し近づきます。 1年半の間、私たちは距離を保ち、混雑を避け、感染の拡大を可能な限り低く抑えることの重要性について悩んでいます。 しかし突然(政府は)感染拡大を許容としている

とベングト・ウィッテショー氏はスウェーデン公共ラジオ・エコットで語りました。

 

規制解除を待つことが(今後の感染者数の)違いを生むかもしれません、とベングト・ウィッテショー氏は考えています。

 

重篤となりIVA(集中治療)に陥る人はまだたくさんいます。おそらく10月に予想される小さなピークが過ぎるまで、さらに数週間制限を緩和するのを待てば、それを回避できるはずです。

 

スウェーデン公衆衛生庁のヨハン・カールソン事務局長によると、高い予防接種率であるために、現在の規制は公衆衛生の観点からはもはや正当化できないとあります。

 

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コロナ統計 9月8日(公共テレビSVTより)

 公衆衛生庁の統計によると、スウェーデンでは14,700がコロナ感染で死亡しています。昨日から1人新たな死亡です

 

パンデミックが始まって以来、合計1,135,160件のコロナ症例が国内で報告されています。 これは昨日から1,711件の増加です。

 

スウェーデンの集中治療室では、コロナ感染の56人が現在集中治療を受けています。 それは昨日より2人少ないです。

 

現在までに、6,980,391人が少なくとも1回のコロナワクチン接種をしています。 これは81.7%に相当します。

 

これらのうち6,035,085人2回の接種をしました。これは70.7%に相当します。

 

予防接種統計は、以前の18歳以上ではなく、16歳以上の人々の報告がされるようになりました。 

 

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