スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

高い死者率、しかし集中治療室に空きあり

4月17日の公共ラジオSRによると、レナ・ハレングレン社会相はスウェーデンでは現在528人がコロナ感染患者のために集中治療室が使用されているが、ここ数日の集中治療室使用数は変わっておらず、国内の集中治療室がまだ空いていると語っています。 

sverigesradio.se

現時点においてスウェーデンでは毎日100人位の死亡者がでている状況が続いています。仮にレナ・ハレングレン社会相の発言が正しいとすると、現在のスウェーデンの感染から考えて、集中治療室に搬送されても多くの患者が亡くなる、もしくは何かしらの理由で集中治療室に搬送されない患者もいるため、集中治療室が空いているとも考えられるのです。


統計サイトワールドメータスによれば、終結事例における死亡数と回復数の比率は、スウェーデンでは死亡率が73.31%にもおよび、多くのコロナ患者により医療崩壊が起きているイタリア、スペインと比べても非常に高く、隣国フィンランド5.03%と比べると36倍以上高いことがわかります。

 

スウェーデン死亡率(4月18日時点)73.31%

フィンランド死亡率  (4月18日時点)5.03%

イタリア死亡率       (4月18日時点)34.08%

スペイン死亡率      (4月18日時点)21.13%

フランス死亡率    (4月18日時点)34.94%

日本死亡率            (4月18日時点)17.20%

ドイツ死亡率       (4月18日時点) 5.05% 

www.worldometers.info 

こうした現在のコロナ感染状況でレナ・ハレングレン社会相の発言が正しくいまだ集中治療室が空いている事が事実ならば、重篤患者が増加していないという意味ではなく、集中治療室に搬送されても亡くなる人が多い、もしくは何かしらの理由で集中治療室に搬送されていない事を意味するはずです。

 

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スウェーデンコロナによる死亡率

 

www.worldometers.info