スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

平凡な事を重要視、重要な事から目をそらせる大衆操作

平凡な事を重要視、重要な事から目をそらせる大衆操作

一般的な日本の常識から考えると、多くの方はギャンブル中毒者の保護より高齢者保護が最優先されるべきだと考える人が多いのではないでしょうか?ただスウェーデンではよく物事の優先順位が日本人の常識と違うことが多いのです。


例えばスウェーデンでは仕事の効率を上げるためには、室内の換気が重要だとか、仕事中でもテレビゲームできるような快適な環境のほうが仕事効率があがるとし議論がされることがあります。こうしたスウェーデンの働き方は日本のメディアでも、仕事効率のよい国スウェーデンとして取り上げられているはずです。

 

しかし反面、スウェーデンでは仕事の役割や責任の明確化などは明確にしないことが多く、誰が何の役割や責任をもっているのか不明で、仕事が進まないことが多々あります。このようにスウェーデンでは重要でないことを、とても重要に扱い議論にすることが非常に多くあります。

 

アメリカの哲学者ノーム・チョムスキーは、著書「Manufacturing Consent: The Political Economy of the Mass Media」の中で、マスメディアによる「プロパガンダモデル」を痛烈に批判し、メディアと権力の癒着や大衆支配の実態を記しています。  

その大衆操作の1つに大衆の気をそらせる戦略があります。これは重要なものから目をそらせるために、平凡な事を重要視させる手法です。そしてもし平凡なことが重要になったと語られはじめたら、この大衆操作は成功していると記されています。

ノーム・チョムスキー氏が示す大衆操作と、スウェーデン政府やメディアの報道を比較すると、スウェーデンの手法はノーム・チョムスキー氏が語る大衆操作方法と似ている部分が多くあります。 

 

 

現在スウェーデンでは非常に多くの高齢者の方がコロナ感染で死亡しています。こうした事実と当局のコロナ対策を照らし合わせると、今回の政府によるギャンブル規制の発令は政府がギャンブル中毒者の増加の危惧を強調することで高齢者対策の失敗で多くの高齢者が死亡者している事実から国民の目をそらし、政府があたかも人道主義政策を実施しているよう国民にイメージを刷りつけるノーム・チョムスキー氏が示す大衆操作のようにもみえてくるのです。