スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』を水曜社より商業出版(政府刊行物)して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

具体策をださない公衆衛生庁と政府

本日のスウェーデン感染者状況

本日におけるスウェーデンの感染者総数は11,927人、死亡者1,203人、100万人あたりでは1,181人になっています。 

日本の感染者数が8,626人、死亡者178人、100万人あたりでは68人ですので、スウェーデンは人口あたり17倍以上も日本よりコロナ感染が広がっていることになります。 

具体策をださない公衆衛生庁と政府

本日もスウェーデン公衆衛生庁はメディアに出演し、スウェーデンでのコロナ感染統計データから、スウェーデンのコロナ政策の正しさを説明しています。4月15日の新聞アフトンブロデットによると、国家副疫学者であるアンダーシュ・ウォーレンステンが、「集中治療患者の数もさほど増加しておらず、もわずかに横ばいになっている」、「今のところ、それは感染が持続的に下落のように見える。もし イースター(復活祭)の週末の前と同じようにコロナ感染が進展しているならば、数字は週末の前と同じレベルか、それより少し高くなると考えられるでしょう。しかし今はわからない」と述べています。 

www.aftonbladet.se
公衆衛生庁は感染者数や死亡者数の統計データを発表しますが、現在も特に何も具体的な対策案を出すことはなく、メディアに出演しコメントだけしています。


スウェーデン公衆衛生庁は日本の厚生労働省と同じ役割を果たします。その為コロナ拡散の防止をするための対策を練るのが公衆衛生庁の仕事のはずです。しかし公衆衛生庁は、多くの感染者や死亡者がでている現状でも、メディアで統計数値からの感染予測やコメントをするだけで、一向に具体策を出してはいません。


ローベン首相はというと、コロナ対策に関しメディアにはあまり出演せず、政府としては具体的にどのような対策があるのか説明していません。またメディアも政府や公衆衛生庁の過去の発言への追及もあまりされておらず、メディアとしての本来の役割があまり果たされていないようにも感じてしまいます。