スウェーデン 福祉大国の深層 続報!

『スウェーデン 福祉大国の深層』が水曜社より商業出版して頂けました。読者の方からの要望を頂きスウェーデンの時事ニュースを主な内容とし、日本にも役立ち社会貢献にもつながるようなブログを記させて頂きます。

スウェーデン「人質解放!刑務官2人とも無事解放される!」

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7月21日の1時半頃、刑務所の刑務官2人が人質にとられる事件が発生しました。 

 

21日の公共テレビSVTによると、ストックホルムから西へ約100キロ離れたエスキルストゥーナ市郊外のヘルビー刑務所で、刑務官2人が殺人犯である囚人2人により人質に取られる事件が発生しました。 

 

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受刑者はヘリコプターを要求していましたが、その後犯人は刑務所に収監されている他の囚人20人にケバブピザを用意すれば人質1人を解放するとし、午後7時半頃に1人の人質が解放されました。

 

7月22日のSVTの記事によれば、その2時間後に人質に取られていたもう1人の刑務官が解放され、犯人は警察署に連行されたと報じています。

 

犯人が1人目の人質の解放する要件は、刑務棟にいる囚人全員がピザを受け取ることでした。

犯人へのケバブピザを作った、ピザ屋がSVTのインタビューに答えています。

スウェーデン刑務所・検察局は、ピザを注文したときあまり話しませんでした。 また私はピザの支払いを受けませんでしたスウェーデン刑務所・検察局ただこちらに来て、ピザ受け取り再び行ってしまいました。

ピザ屋のベシャール・トーマ氏は語っています。

 

またスウェーデン刑務所保護局のセキュリティ責任者であるヨーゲン氏は、

これはスウェーデン刑務所・検察局にとって非常に深刻な事件です。しかしありがたいことにとても珍しい事件です。 私たちは働く者への大きな責任を負っています。

次にこうした深刻な事態が発生する可能性があるのか、またこの事件からどのような教訓を学ぶことができるか慎重に調査していきます。

 と述べています。

 

7月22日のSVTによれば、犯人はカミソリ刃から自作で作った武器を使用し、刑務官2人を人質に取ったとのことです。刑務所長のピーター・ケリンによれば、受刑者がカミソリ刃を刑務所内で入手することは問題ないが、なぜ刑務所のセキュリティがうまく機能しなかった理由はわからず、今後の調査が必要だと語っています。

 

2人の人質が無事に解放され本当に良かったです。しかし刑務官が人質にとられるほどの事件が発生する背景には、やはり刑務所のシステムに何かしら問題がある気がします。

 

再度同じ事件が発生しないよう、十分な対策を講じてほしいものです

 

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スウェーデン「衝撃!刑務所で殺人囚2人が刑務官2人を人質に立てこもり!」

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7月21日の1時半頃、刑務所の刑務官2人が人質にとられる事件が発生しました。

 

21日共テレビSVTによると、ストックホルムから西へ約100キロ離れたエスキルストゥーナ市郊外のヘルビー刑務所で、刑務官2人が殺人犯である囚人2人により人質に取られました。 人質に取られたのは刑務所の代理刑務官の男女2名とのことです。

 

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スウェーデン刑務所・検察局によると、囚人が刑務室に入ったとき、2人の刑務官が刑務室におり、刑務官2人を人質に病棟の刑務室に立てこもっているとのことです。また刑務所サービスによれば、刑務室内の監視カメラは覆われてしまっています。

 

SVTでは受刑者がヘリコプターを要求していると報じています。しかしその後の情報で、犯人は刑務所に収監されている他の囚人20人にケバブピザを用意すれば人質1人を解放するとし、午後7時半頃に1人の人質が解放されました。

 

警察治安部長代理ヨーゲン氏は、

現在、状況をより正確に把握するために取り組んでいます。受刑者は重大な犯罪で有罪判決を受けていますが、現時点では、彼らがどのような有罪判決を受けた者かは言えません。スウェーデン刑務所・検察局の交渉担当者、機動部隊、警察が現場におり、状況は膠着している

 と語っています。

 

現在、現場には警察の5から10部隊が待機しており、 救急隊や救急車も現場敷地内にいます。スウェーデン刑務所保護局によると、このヘルビー刑務所は最高セキュリティレベルの施設であるとのことです。

 

7月1日には警官が射殺され、同月16日には2人の子供が銃撃され今も大きなニュースとなっています。今度は刑務所内で刑務官が人質となる映画のような事件が発生しています。無事に人質が解放され、早急に犯人が拘束されてほしいものです。

 

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スウェーデン「夏の医療スタッフ不足、救急科の過負荷・患者十分な治療受けれず」

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日本では病気になれば、近くの診療所や病院へいきすぐに専門医に診察してもらえるのは当然です。

 

しかしスウェーデンは日本の医療制度とは違い、すぐに専門医に見てもらうことはできません。まずボードセントラルと呼ばれる総合医師にみてもらい、その診療後に必要があれば病院などの専門医を紹介してもらう、日本とは異なる医療制度を採用しています。

 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』では細かく記しましたが、スウェーデンでは総合医師から専門医を紹介してもらい、紹介から専門医に診察してもらうまでの時間が非常に長くかかります

 

通常時であれば、通常2,3週間診察待ちであることが多いですが、数か月以上待つこともしばしばあります。ときには数年待ちのケースもあります。

 

スウェーデンの市町村議会の統計 によれば、2021年5月において90日以内に専門医に診断してもらえたのは73%のみとレポートされています。

 

skr.se

さらにこの待ち時間は夏になるとさらに長くなります。夏に医療スタッフも休暇をとるため病院は人手不足となることが多いためです。

 

7月19日の公共テレビSVTによると、夏の間病院は診察箇所を減らすので診察を受けられない患者が救急科へ集まり、救急科への負担が高くなると報じています。こうした救急科へ過負荷患者への安全な医療提供に対し影響を与えていると、ウプサラ大学病院の救急科スタッフが証言しています。

 

また記事によれば、病院は夏には通常時と比較して利用可能な診察場所が約20〜25パーセント少なくなります。そのため多くの患者が治療を必要としているにも関わらず、患者が適切な病棟に移送されず、代わりに救急治療室へ搬送され、救急治療室が過負荷になるとのことです。

 

ウプサラ大学病院の医療スタッフは、こうした救急治療室での過負荷により十分な診察がないまま患者を帰宅させる必要がでていると証言しています。

 

これに対しウプサラ地域の病院理事会の議長マリン・ヒョーベリ・ホーグレル氏は

当然のことながら、十分な治療を受けていない患者さんを帰宅させることは非常に深刻です。同時に、今年の夏の救急治療室は非常に厳しい状況だと思います。

 

私たちは常に最終的な責任を負っています。したがって、長期的解決策と短期的解決策の両方を検討しています。現在、他から医療スタッフを借りてくる事を考えています。これは費用高くなる解決策ですが、医療スタッフが休暇を継続できるようにしたいと考えています。すでに来週から、他から医療スタッフを借りてきて、病院での診察できる場所を開くつもりです

と答えています。

 

スウェーデンでは多くの人が一斉に休暇を取り、多くの企業も夏季休業となります。

そして病院でも多くの病院スタッフも夏季休暇を取るため、そのしわ寄せが救急治療室への過負荷をうみ、患者も十分な治療を受けられず帰宅させられているのです。

 

こうした事態に病院は医療スタッフを借りるなどし長期的、短期的にも解決策を検討していると語っています。

 

しかし医療スタッフ不足は今年の夏に始まった問題ではなく、これまでも長い間毎年のように取り上げられている問題です。しかし何年たっても一向に解決されず、医療スタッフ不足で患者は十分な治療を受けれない状況が毎年繰り返され続けています

  

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スウェーデン「子供2人銃撃事件の容疑者9名全員釈放される!」

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7月16日にストックホルムのフレミングスバーグで、5歳と6歳になる子供2人が銃撃される事件が起きました。 

 

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翌日、警察は銃撃したとみられる容疑者9名を拘束しました。

 

しかし7月20日の公共テレビSVTによると、警察は容疑者である9人全員を釈放したと報じています。


これに関しソーダートローム地区の検察副検事シュテファン クレウズは、

まだ容疑者でありますが、現時点での捜査からでは拘禁するに不十分であります。 そのためすべての拘留者を釈放しました。


捜査は全力で続けています。 これは非常に深刻な犯罪であり、私たちは大規模の捜査をしています。

と語っています。

 

ただ容疑者である9名全員が釈放されたということは、まだ犯人が見つかっていないことであり、犯人が野放しである事を意味します。

 

また幼い子供が巻き込まれる事件が起きる可能性もあるため、犯人が見つからない未解決事件とならぬよう、早急に犯人逮捕してもらいたいものです。

 

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スウェーデン「一朝一夕にはいかない風力発電所建設」

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7月3日、静岡県熱海市では土石流により行方不明者12名、死者18名と大規模な土砂災害が発生しました。

 

7月13日の毎日新聞によれば、難波喬司副知事は記者会見で、土石流の起点周辺にあった盛り土について「違法な盛り土が災害の原因」との見解を示しました。

 

しかし崩落起点から南西に20〜30m離れた所に太陽光発電施設がるため、当初この土砂災害と太陽光発電施設の関連性も議論されていました。

 

mainichi.jp

世界で低炭素社会を目指す機運の中、日本政府も2008年から太陽光発電導入推進を目指し、メガソーラー等の導入支援などの政策を始め、再生エネルギーに力を入れ始めています。

 

www.nikkei.com

スウェーデンも同様で、政府は2040年までに100%再生可能エネルギー生産という目標があり、その目標を達成するために風力発電を急増する必要があります。

ただそうした風力発電建設も一朝一夕にはいかないようです。

 

7月19日の公共テレビSVTによると、風力発電所の建設予定地の地元住民の多くは、この風力発電建設に対し反対していると報じています。

 

スウェーデンの中部にあるサンドビーケン市では、風力発電企業ニョードが21平方キロメートルの地域に、高さ280メートルの40の風力発電を建設する予定とのことです。

 

しかし昨年末以来、サンドビーケン市の建設予定地のガルムスヨミラン地域の住民は、この地域における風力発電所の建設計画に反対しており、その世論を高めてきています。さらに今年5月には、多くの利害関係者を集めるために非営利団体「ガルムスヨミラン地域に風力発電を禁止する」を結成しました。

 

この地区に20年以上コテージを所有し風力発電建設に反対するジェニー・ヨハンソン氏は、

私たちは自身の利益を守るためこうした抵抗をする必要がある。でなければ(風力発電建設を)決定をする政治家に必要十分な情報が届かないだろう」と答え、今後も自治体、当局、企業に反対意見を伝えていくと話しています。

 

日本では環境国家としてのイメージが強いスウェーデンですが、日本と同様反対勢力もおり、一朝一夕に再生エネルギー政策が進んでいるわけではないようです。 

 

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スウェーデン「凶悪犯罪は過去18年間で最悪レベル、性犯罪発生は日本の86倍以上!」

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過去18年間の最悪の凶悪犯罪件数

スウェーデンでは近年、拳銃事件や殺人などの凶悪犯罪が急増しています。

 

2021年3月31日のスウェーデンメディア「ザ・ローカル」の記事によれば、スウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)は2002年から犯罪調査を開始しはじめましたが、調査開始からの18年間の中で2020年は殺人と過失致死罪などの凶悪犯罪が最悪レベルに達し、124人が凶悪暴行事件で命を落としたとあります。

 

この124件のうち48件が拳銃事件に関係しており、ストックホルム地域での射殺事件数過去2年間で2倍以上になり、2018年に11人、2019年に18人、2020年に23人が射殺されたと報じています。

 

当局(Brå)の報告によると、報告された2020年の犯罪総数は2019年に全体で1%増加し、合計157万件の犯罪が報告されましたが、器物損壊や麻薬犯罪は最も急増しそれぞれ14%と10%増加したとあります。

 

しかしいくつかの犯罪に関しては、コロナ・パンデミックの影響を受けるような犯罪であるスリ犯は44%減少、ホテル、カフェ、レストラン、映画館、劇場、青少年センターでの強盗の報告は40%減、学校、図書館、スポーツセンター、教会、美術館での強盗の22%減となりました。

 

 

人口当たりの強姦発生数は日本の86倍以上

しかしスウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)によれば、2020年のレイプ数は2019年と比べ9%増加し、9,360件のレイプ数が報告されています。

 

スウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)の研究者スティナ・ホルムベルグ氏は、

「我々は(レイプに関し)月々ごとに調査を行いましたが、コロナ・パンデミックの影響は確認できませんでした

「これはパンデミックが発生する以前からすでに始まっていたと考えます。そして社会の中でレイプ事件につながるような兆候は見られませんでした」

と語っています。

 

メディア・ザ・ローカルの記事によれば、2020年のレイプ数は9,360件と記されています。日本の警察庁『令和2年1~12月犯罪統計【確定値】』に記された、2020年における強制性交等の認知数は1332件ですから、人口当たりにするとスウェーデンのほうが86倍以上強姦発生数が高いこととなります。

 

観光旅行できた場合、一見安全で平和そうにみえるスウェーデンですが、年々凶悪犯罪は増加しており、レイプによる被害も年々高まる実態もあるのです。

 

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2013-2017年: 人口10万人当たり平均レイプ件数 各国比較 
スウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)

https://www.bra.se/download/18.7d27ebd916ea64de5306c65f/1601393665407/2020_13_Reported_and_cleared_rapes_in_Europe.pdf


  

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犯罪統計『令和2年1~12月犯罪統計【確定値】』2020年

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000032049031&fileKind=0 

 

Statista『Number of reported cases of sexual offence in Sweden from 2010 to 2019, by type』Statista 2021

https://www.statista.com/statistics/1177271/number-of-reported-cases-of-sexual-offence-in-sweden-by-type/

 

スウェーデン「惨劇!今度は小さな子供2人が銃撃される!」

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スウェーデンでは拳銃による事件が近年増加しています。これまで第2の都市ヨーテボリと、第3の都市マルメの銃撃事件について記してきました。しかし首都ストックホルムも例外ではありません

 

今度はストックホルム2人の幼い子供が銃撃されると言う信じがたい事件が起きました。 

 

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7月17日の公共テレビSVTによると、16日夜にストックホルム南部にあるフレミングスベルク地区で銃撃事件が起き、警察は土曜日の夕方20時15分に通報を受け、この銃撃で近くで遊んでいた2人の子供が負傷し病院に運ばれたと報じています。 現在数人の容疑者が逮捕されているとのことです。


警察は銃撃で病院に運ばれた子供の1人は幼稚園児であり、もう1人は小学校生ほどの年齢であると語っており、現在、殺人未遂として備調査が開始されていますが、状況はいまだ不明であるとのことです。


警察のスポークスマンであるマット・エリクソン氏は

事件の動機はわかりません、

と語っています。

 

ただ17日の新聞アフトンブラデットの記事によると、この銃撃は喧嘩から始まったと記されています。

 

www.aftonbladet.se


現在、容疑者9人が逮捕されましたが、警察は逮捕者の詳細を明らかにしていません。また 警察は搬送された子供たちの命を脅かすほどの負傷ではないと報じています。

 

ストックホルムでは7月1日に、同地区のフレミングスバーグ地区で25代の男性が射殺された事件が起きたばかりです。

 

そのためSVTは警察に、今回の子供2人が銃撃された事件と、7月1日のフレミングスバーグでの殺人事件と関係があるかを尋ねたところ、 

今、結論を出すのは時期尚早です。 現在調査中であります。

と答えています。

 

7月1日にストックホルムで起きた25歳男性射殺事件

www.svt.se

 

 

7月17日夜に2人の幼い子供が銃撃された事件です。しかしなぜか翌日18日のチャンネル4の朝のニュースでは、ほんの20秒ほどニュースとして報道されるだけあり、コロナやドイツの洪水災害、スポーツなどのニュースのほうがこの銃撃事件より長く報道されていました。

 

スウェーデンでは拳銃事件が毎週のように起きています。そのため拳銃事件自体がもうそれほど大きな事件ではないのかもしれません。

 

ただ日本人の感覚ですと幼い子供2人が銃撃されたのですから、もう少し大きなニュースとして報道されてもよい気もします。 

 

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スウェーデン「2週間で6回の銃撃事件!第3の都市マルメで多発する拳銃犯罪」

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移民の多い第3の都市マルメ

今月7月1日にヨーテボリ市ではギャングメンバーにより警官射殺事件がおき、さらに次週の7月9日に同市で美容室にいたギャングメンバーが射殺される事件が起きました。

 

しかしこうした拳銃事件はヨーテボリ市に限ったことではありません。スウェーデンのニュースでよく一番犯罪事件が報道される都市スウェーデン3番目に大きなマルメ市です。マルメ市の人口は約34.42万人で、デンマークの首都コペンハーゲンスウェーデンを結ぶオーレスン橋がある都市です。

 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』でも記しましたが、マルメ市はスウェーデンの中で移民を素地とする人々の割合が高く、2014年スウェーデン全体の移民とその家族(外国に背景をもつ人)の割合は21.5% なのに対し、ストックホルムでは31.1%、ヨーテボリでは32.4%、マルメでは42.6%にも達しています。

 

特にマルメ片親が移民である場合を合算すると50.9%と半数を超え、先住スウェーデンよりも移民の割合のが高くなっています。

 

近年スウェーデンのメディアではマルメ市で拳銃事件が発生したというニュースが頻繁に報じられています。

 

2週間で6回の銃撃事件!第3の都市マルメで多発する拳銃犯罪

7月14日の公共テレビSVTの記事にもマルメの拳銃事件に関しての記事が記されています。その記事によると、13日夜マルメ市のべレビューゴーデン地区にある住宅で銃撃がありました。

 

地区の住人が銃声を聞き警察が駆け付けました。その数時間後、警察はその銃撃音が住宅地にある建物からのものだと明らかとなり、水曜日の朝まで大規模な調査が行われました。警察のスポークスパーソンであるカレ・パーソン氏によると、水曜日の朝時点では、ケガ人情報もなく容疑者もみつかっていないと語っています。

 

またこの記事によれば、マルメ市でこの2週間に起きた銃撃事件は6回目とのことで、 警察は市内のギャング抗争と関連があると報じています。

 

www.svt.se警察レポート

polisen.se 

 

スウェーデンでは拳銃事件が増加しています。7月15日にも記しましたが、拳銃事件の多くはスウェーデンに潜むギャングとの関連があります。ギャングを一掃することは難しいでしょうが、できれば一昔前のスウェーデンのように戻ってほしいものです。  

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スウェーデン「デジタル犯罪急増!年間20万人の電子認証アプリが乗っ取り被害」

日本よりすすむデジタル化社会と電子認証バンクID

スウェーデンではデジタル化が日本よりも進み、これまでも多くの新しい金融政策を世界に先駆け導入しています。たとえば2016年頃から日本でも導入されはじめた銀行のワンタイムパスワード認証も、2003年にスウェーデンでは主要銀行が開発した、バンクID(銀行身分証明書)という電子認証アプリがすでに開発されています

 

バンクID(銀行身分証明書)とはスウェーデンで使用される最大の電子識別システムで、スマートフォンユーザーの94%がこのバンクIDを使用しています。

 

このバンクIDはスウェーデン及びいくつかの北欧の銀行が所有するフィナンスシェルID技術BID(Finansiell ID-Teknik BIDAB)によって管理されているアプリです。

 

またバンクIDはスウェーデン個人識別番号(日本のマイナンバーにあたる)を使用し管理されるアプリで、インターネットショッピングや個人間取引、最近は行政・公共サービスでもバンクIDを使い身分証明書の代わりにまでなってきています。

www.bankid.com

年間20万件にもおよぶ電子認証アプリの乗っ取り被害発生

確かにスウェーデンにおいてはインターネットショッピング、行政手続きなど多くのことが、パソコンや携帯などでできるため、若者にとっては大変便利になりました。

しかし反面、この電子認証アプリ「バンクID」のハッキング(乗っ取り犯罪)が多発しています。

 

7月13日の新聞SvDによると、2020年5月から2021年5月の1年間で、なんと約20万人ものバンクIDのハッキングあったと報じられています。

 

乗っ取りされたバンクIDによる被害の内訳:

犯人が名前を偽り商品を購入した(67%)

犯人が乗っ取ったバンクIDアカウントから金銭を受け取った(18%)

犯人が銀行IDを乗っ取った(9%)

犯人が名前を偽りローンを借りた(9%)

 

犯人が被害者に連絡する方法:

電子メール(74%)、電話(31%)、テキストメッセージ(25%)、ソーシャルメディア(19%)、手紙(4%)、物理的な会議で直接(3%)、ビデオ通話(2%)、コンピューターゲーム(1%)

 

保険会社マイセーフティのレポートによると、バンクIDの乗っ取り犯罪はこの3年間で0%から9%に増加しました。また同社専門家 プラバート氏によると、犯人がバンクID乗っ取りのためハッカーを雇ったり、有用プログラム使用するようになり、犯人のリスクは基本的になく検挙率もほとんどないと述べています。また私たち個人がこの乗っ取り犯罪から守ることはほぼ不可能であると述べています。

www.svd.se

ハッキング犯は基本的に金銭を得ることを目的としています。そして一番多い被害は、名前を偽り他人のバンクIDから商品やサービスを購入することです。

またスウェーデンではバンクIDを使いローンを組むことも可能であるため、被害者の名前でローンを組む犯罪も増えてきています。

 

さらに専門家プラバート氏によると、最新技術に精通している高齢者が多くないため、高齢者は被害を受けやすいと語っています。そしてこのハッキング犯罪から犯人が得た金銭は、麻薬や武器の密売など、他の重大な犯罪への資金源となることが多いそうです。

 

2020年5月から2021年5月の1年間で、19万2,000人スウェーデン人のバンクIDが乗っ取られました。これは1分間に約4回のバンクIDがハッキングされたことを意味しています。年間にすると人口の約2%弱のバンクIDが毎年ハッキング被害を受けていることになるのです。 

 

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日本のマイナンバーにあたる個人識別番号行政サービスだけでなく、医療福祉ショッピング電子身分証明書などいたるところで使用され、個人識別番号とデジタル化が融合しているスウェーデン社会です。

 

もちろんデジタル化により便利となります。しかし高齢者には苦労を強いられる社会ともなっています。そして個人情報流出はもちろん、名前を偽り商品を購入無断でローンを組まれる犯罪まで発生しているのです。さらに犯罪により得られた金銭は麻薬や武器密輸に使用され、スウェーデン犯罪発生数を増加させる状況にもなっているのです。

 

このバンクID乗っ取り問題のように、問題が起きてから解決策を考えるのではなく、メリットデメリットをしっかりと吟味したうえで、将来のどのような社会構築していくか検討していってもらいたいものです。

 

 

スウェーデン情報:7月15日からのコロナ注意喚起(段階的な規制解除)

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7月15日より、スウェーデン国内の新型コロナウイルス感染症対策が更に緩和されるとのことです。

スウェーデン日本国大使館によると次のように記されています。 

○ 7月15日より、スウェーデン国内の新型コロナウイルス感染症対策が更に緩和されますが、引き続き感染にご注意ください。
○ スウェーデン公衆衛生庁は、7月12日から8月31日まで、一部を除き海外からの入国者に対する勧告を強化しています。
○ 日本政府による水際対策の強化は継続しています。

 

1 スウェーデン国内の新型コロナウイルス感染症対策による規制は、5段階に分けて解除される計画になっていますが、7月15日から3段階目に移行します。主な内容は以下のとおりです。
(1)長距離旅行の公共交通機関の乗客数の制限を廃止
(2)混雑が発生する可能性がある特定の場所(公園、ビーチ、駐車場等)へのアクセス制限に関する地方自治体の権限を廃止
(3)店舗、スポーツジム、遊園地動物園等の同時滞在可能人数の制限を廃止

 

2 スウェーデン公衆衛生庁は、現在はスウェーデン国内の感染水準は低水準にあるとしつつ、ここ数週間、海外渡航に関連する症例数が増加しており、これにより国内の感染拡大リスクが高まることから、7月12日から8月31日までを対象として、以下のとおり、海外からスウェーデンに入国する者(スウェーデン国民を含む)に対し勧告を行っています。
(1)訪問場所における感染状況について最新の情報を入手すること。近しい小集団の中で過ごし、他者との物理的距離を確保すること。症状がある場合には旅行しないこと。
(2)症状の有無にかかわらず、スウェーデン入国に際してはPCR検査を受けること。この勧告は北欧諸国を除き、訪問した国に関わりなく推奨される。
(3)EU諸国に渡航した者で、スウェーデン入国時の少なくとも3週間前にワクチン接種を受けた者又は過去6か月間に新型コロナウイルス感染症に感染した者は、勧告の適用を免除されるが、症状がある場合には、他の者と同様に、PCR検査を受けること。第三国(EU/EEA諸国以外の国(免除国として指定された国(日本を含む。)を除く。))からの渡航者に対する勧告は変更されていない。
(4)海外渡航後の1週間は誰に会うかに注意すること。特に、リスクグループに属する者と会うことは避けること。
(5)感染した場合は、職場や直接接触する集団内等に感染を更に広げるリスクがあるため、軽度の症状に対しても細心の注意を払い、物理的距離を保つこと。

 

3 日本政府はスウェーデンを上陸拒否対象国に指定し、特段の事情がある場合を除き外国人の上陸を拒否しているほか、日本への入国が認められた場合の検疫の強化が継続しています。7月15日現在、日本人を含む全ての入国者が出国前72時間以内に採取した検体を検査した陰性証明書の提出が求められるほか、スウェーデンは水際対策上特に懸念すべき変異株に対する指定国に指定されていることから、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る。)での3日間の待機が求められ、その上で、入国後3日目に改めて検査を行い、陰性と判定されたら宿泊施設を退所し、入国後14日目までの間の自宅等待機が求められます。

 

 

スウェーデン「実態!スウェーデンに潜むレバノン系ギャング」

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急増する拳銃犯罪事件

スウェーデンというと平和で犯罪が少ない国のイメージが強いかもしれんせん。しかし最近のスウェーデンはその様子がだいぶかわってきてしまいました。

 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』で詳細は記していますが、スウェーデンにおける拳銃事件の数は、2017年では306件にもおよび、43人もの人が拳銃事件だけで亡くなっています

 

日本の拳銃事件の数は年間22件で、比較するとスウェーデンのが約13.9倍も拳銃事件が多く、人口比で考えれば約176倍も多い計算となります。

 

 

3月31日のメディア「ザ・ローカル」の記事の中のスウェーデン全国犯罪防止評議会(Brå)最新年次報告書によれば、2020年は過去18年間で凶悪暴行事件発生数は最悪のものとなり、124人が亡くなっています。

 

そのうち48件は拳銃によるもので、ストックホルム地域での射殺事件数は過去2年間で2倍以上になり、2018年に11人、2019年に18人、2020年に23人が射殺されたとのことです。

 

ザ・ローカル『Lethal violence in Sweden at highest level in nearly 20 years: report』31 March 2021

https://www.thelocal.se/20210331/lethal-violence-in-sweden-at-highest-level-in-nearly-20-years-report/

 

また5月26日のメディア「ザ・ローカル」では、2020年にスウェーデン国内で48人が射殺され(住民100万人あたり4.6人)、2019年より3人増加したとのことです。しかしヨーロッパ全体では、同じ期間に凶悪犯罪と凶悪拳銃事件ともども減少し、凶悪拳銃事件の平均率は2000年以降半分ほどとなりました。

 

ただスウェーデンにおける凶悪拳銃事件の増加は最も顕著であり、2005年以来着実に増加し、昨年の拳銃事件数も増加したと報じています。

 

またスウェーデンでの射殺事件のほとんど(約80%)は組織犯罪と関連しており、その割合は1990年代には20%未満でしたが、2000年代初頭に30%から50%に上昇しています。

 

ザ・ローカル『Sweden is the only European country where fatal shootings are on the rise』26 May 2021

https://www.thelocal.se/20210526/sweden-is-the-only-european-country-where-fatal-shootings-are-on-the-rise/

 

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 スウェーデンに潜むレバノン系ギャング

また7月1日にはヨーテボリ市のの移民が多く住むビショップスゴーデン地区では、33歳の警察官が何者かにより射殺される事件が起きています。犯人は若干17歳のギャングに属す少年でした。

 

7月7日の新聞エクスプレッセンによれば、2012年にヨーテボリ市の2つのギャングのリーダーが1人の女性をめぐりトラブルとなり、20人以上の死傷者をだすギャング抗争が起きたと報じられています。平和のイメージが強いスウェーデンですが、ギャングの抗争が増加しています。

 

そうしたヨーテボリ市にいるギャングの中でも、力の強いギャングにアリ・カーン家がいます。5月27日の新聞GTによると、アリ・カーン家はレバノン系ギャングであり、ヨーテボリ市の北東部地区を牛耳っているとのことです。

 

また2019年3月25日の新聞GTによると、ヨーテボリ市やスウェーデンの州は、アリ・カーン家のもつ協会へ数十万クローナ(数百万円)の助成金をだしていたと報じています。

 

www.expressen.sewww.expressen.se

日本人の抱く一般的なスウェーデンのイメージでは、ギャングとは縁のなさそうな国ですが、実際には多くのギャングがおり、最近では警察官さえも射殺されてしまうほどギャングによる拳銃事件が発生し、自治体自体もその影響を受けてしまうほどの状況となっています。

 

 

 

スウェーデン「20世紀最悪の海難事故、客船エストニア号調査の進展」

1994年に起きた20世紀最悪の海難事故

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「タイタニックは誰もが知る有名な映画です。

この映画タイタニックは1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触、翌日未明にかけて沈没した実際の沈没事故をもとに作成されました。このタイタニックによる犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人であります。大変に悲劇的な100年以上前に起きた痛ましい沈没事故です。

 

しかしこのタイタニック規模の沈没事故が、近代においても起きていたことはあまり、日本であまり知られていないのでないでしょうか?

今から約27年前の1994年9月28日エストニアからスウェーデンに航海中の客船エストニアは突如バルト海で沈没しました。その沈没事故による犠牲者は852人もおよび20世紀最悪の海難事故の一つとして知られています。 

 

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しかしこの20世紀最悪とも呼ばれる27年前に沈没事故ですが、スウェーデンエストニア政府とも調査に非常に消極的であり未だに原因不明の未解決事件なのです。またスウェーデンエストニアフィンランド政府はフェリーが沈んだ場所は、亡くなった方々の墓であるとし、沈没したフェリー付近での海中調査をこれまで禁止していました。

 

しかし27年間も調査が進展せず未解決であったこの沈没事故ですが、スウェーデンドキュメンタリー番組Discovery+のシリーズ「エストニアの中で、これまでの事故公式見解を覆すほどの穴が船体から発見され、新たな証拠が示されました。 

この番組はスウェーデンで大きく報じられ、とうとうエストニアスウェーデンフィンランドの外相が「新たな情報の調査をする」と共同声明を出したのです。

Discovery+『Estonia』

https://www.discoveryplus.co.uk/show/estonia

事故から27年後に再開された客船エストニア号調査の進展

これまで沈没海域は墓であるとし調査ダイビングも禁止とされていましたが、このドキュメンタリー番組により7月1日よりフェリー付近海域でのダイビングが可能となり27年たった現在やっと3カ国による合同調査が始まりました。

 

7月13日の新聞アフトンブラデットの記事によると、エストニア事故調査委員会は船体にこれまで知られていなかった2つの亀裂が発見されたと報じています

スウェーデン事故調査委員会委員長であるヨナス・ベックストランド氏によれば、現在「メソテック」と呼ばれるスイープソナー調査が実施され、船体にひびが入っている可能性があるというデータがあるとのことです。しかしまだ断言するには早くデータを詳しく調べる必要があると述べています。

また最終的にすべての調査報告書は公開されますが、データを編集するのに数か月かかると、事故調査委員会は発表しています。

www.aftonbladet.se

www.svt.se

スウェーデン当局による武器の密輸疑惑

なぜこれほどまで大きな海難事故でありながら、

沈没海域は墓であるとし各国政府は調査ダイビングも禁止し、27年間も調査がされてこなかったのでしょう?

この事は多くの人々に疑念をもたせ、現在も様々な噂が飛び変わっています。

 

イギリスの新聞ガーディアンによると、関係国は事故の原因再調査に消極的であり、多くの事故発生説が上がりましたがどれも証明されてていません。その説の中には軍艦または潜水艦との衝突、組織犯罪集団の関与、または船で爆発が起こった説もあると報じています。

www.theguardian.com

またドキュメンタリー番組「エストニアの中でも、スウェーデンジャーナリストであるラーシュ・ボーグナス氏は、スウェーデンの諜報部(KSI)が関与しており、客船エストニアにはロシアからスウェーデンへの武器密輸があったのではと語っています。

 

2004年に公共テレビSVTは当時バルト海スウェーデン軍武官ソーレン・リンドマン氏にインタビューをしています。インタビューの中でリンドマン氏は物資がロシアからエストニアへ国境を越えて流れており、恐らくスウェーデンへもスウェーデン当局の知らないところで流れていたと語っています。

しかしスウェーデン軍がスウェーデンの諜報部(KSI)の物資輸出に協力していたかというSVTの質問に対し

「私はこの質問に答えられない」と述べ、スウェーデン軍が武器密輸に関与していたことを匂わせる返答をしているのです。

 

852人もの犠牲者を出した20世紀最悪とも呼ばれる海難事故ですが、27年たった今も調査が進められず原因不明である背景には、スウェーデン軍による武器密輸が関係している可能性もあるのです。2021年7月1日より3カ国合同での事故原因調査が再開されました。早急に調査が進み真実が明るみになってもらいたいものです。

 

スウェーデン「発砲事件!ヨーテボリ市美容室で25歳男性が射殺」

ヨーテボリ市の美容室で25歳男性射殺

7月9日の公共テレビSVTによると、9日午後13時56分ヨーテボリ市のヘグスボ地区にある美容室に2人が入ってきて、店内にいた25歳の男性を射殺したと報じられています店内には他にも数人客がいましたが外へ逃げ出れたそうです。目撃者は5、6発の銃弾発砲であった語っています。

 

警察によれば射殺された25代の男性はヨーテボリ市のギャングに属している疑いがあると報じています。しかし事件現場となった美容室と犯人につながりがあるかどうかは不明であり、現時点では犯人は逮捕されていないとのことです。 

 

www.svt.se

7月1日のヨーテボリ市にて警察官射殺事件

しかしヨーテボリ市では、7月1日に移民が多く住むビショップスゴーデン地区で33歳の警官が射殺されるという事件が起き、スウェーデンで大きなニュースとなったばかりでした。そのほんの1週間後に同市内でまたもや拳銃による射殺事件が起きたのでした。

 

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www.svt.se 

スウェーデンというと平和で治安の良いイメージが強いかと思います。しかし現在のスウェーデンでは非常に犯罪発生率が高くなっています。 

これは著書『スウェーデン 福祉大国の深層』の中で詳しく記しましたが、スウェーデンにおける拳銃事件の数は、2017年では306件にもおよび、43人もの人が拳銃事件だけで亡くなっています

 

日本の拳銃事件の数は年間22件で、比較するとスウェーデンのが約13.9倍も拳銃事件が多く、人口比で考えれば約176倍も多い計算となります。

 

ヨーテボリ市の移民の多いビショップスゴーデン地区の住人の話では、昨年は特に発砲事件が多く毎週のように発砲事件が起きていたとのことです。

 

実際に拳銃を持って警察官から逃げている人や発砲音を聞いたことがあり、危険地区が広がっていると語ってくれました。

 

さらにこれまで夜間に多く起きていた発砲事件が、日中にも起きるようになり、子供がいる家族にとっては非常に不安であると話していました。

 

The Local『In figures: 2017’s shootings in Sweden』22 December 2017

https://www.thelocal.se/20171222/in-figures-2017s-shootings-in-sweden/

 

多発するギャングによる拳銃発砲事件

こうした拳銃発砲事件の多くはスウェーデンギャングメンバーが関係している事件が多くあります。

 

7月1日に起きた警官射殺事件犯人はギャングに属する17歳の少年であり、7月9日に起きたヘグスボ地区男性射殺事件もギャングである疑いが高いとのことです。

 

近年スウェーデンではギャングがらみによる拳銃発砲事件が急増し、警官が射殺されるほど拳銃犯罪が深刻化しているのです。

 

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スウェーデン「惨劇な列車と公共バス衝突事故の原因」

7月10日のヨーテボリ新聞に今年3月に起きた列車と公共バス衝突事故に関する警察による調査結果が掲載されています。

 

この衝突事故は3月8日にヨーテボリ市で公共バスが踏切内で突如停車してしまい発進できなくなり、やってきた列車と衝突し炎上するという大事故でした。この事故はスウェーデンにとどまらずヨーロッパ内のメディアでもとりあげるものでした。 

 

(下記のリンクで事故発生時撮影動画がみれます)youtu.bewww.aftonbladet.se

事故の発生した3月時点では衝突原因が不明とのことでしたが、7月9日のヨーテボリ新聞の記事では、警察による事故調査結果が報じられました。それによると主に3つの原因があるとのことです。 

 

1つ目の主な事故の原因理由として、公共バスのエンジン故障があります。エンジン故障により、バスは線路内で立ち往生して発進できなくなったとのことです。

 

ただスウェーデンでは公共バスのエンジンが止まり発進できなる事は日常的によくあります。自身の経験からも先日も路線バスが高速道路を走行の際、何かエンジントラブルがあり、突如高速道路の路肩に停車することになり、高速道路管理車両がやってくるまで待つ事態となりました。

 

ヨーテボリ警察は2017年に公共バスの安全性をチェックしたところバスの4分の3で故障がみられたと報告しています。特にエンジン故障は大きな事故につながるため危険であると報告していました

 

しかしそうした警察による報告がされた後でさえ、3月8日には公共バスでエンジン故障が発生し、線路内で立ち往生し列車と衝突する大事故が起きたのです。

 

2つ目の理由としては、踏切の前に大きな道路が横切っており、踏切の目の前にある道路で車が来ていたため、公共バスは前進できない状況であったとのことです。

 

大きな道路が設けられてるような場所に踏切が設置されていれば、線路から出られず立ち往生してしまう車両もでて、列車と衝突するような事故が起きる事は容易に想像できるはずです。しかしそれがこれまで指摘されなかったため、3月8日それが現実となり公共バスと列車が衝突す大事故が起きたのです。

 

3つ目の理由としては、踏切が車線入り口の片側にしか設置されておらず、公共バスが線路の中で立ち往生していたものの、入り口側の踏切が閉まった為、緊急時の警報装置が作動せず衝突してしまったとのことです。

 

日本の踏切では車両の両車線とも踏切が閉まるのが通常です。しかし3月8日のヨーテボリ市で起きた列車と衝突した踏切では、進行車線の踏切しかなく、対向車線側の踏切はありませんでした。そのため公共バスが線路内で立ち往生していても、進行車線側の踏切は問題なく閉まったため、列車の警報装置が作動せず衝突してしまったとのことです。

 

ただ3つの衝突原因の理由とも、事前にしっかりと安全性確認をしていれば未然に防げた原因理由だと考えられます。しかしスウェーデンではこの列車事故のみならず、未然に防げたであろう人的ミスによる事故が多く発生し、その後も同様の事故が発生していることが多いのです。 

 

www.gp.se 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』の中でも記していますが、2019年3月市内を走る公共バスが、ルートから外れて高さ制限のあるトンネルをムリに通過しようとした際、バスの屋に設置されたガスタンクがトンネルに接触し、大爆発を起こす事故が起きました

 

実はこの事故も2013年5月にも同様な事故が起きていたのです。しかしその後対策がうまく施されなかったためか、2019年のバス大爆発が起きたのでした。

 

youtu.be

さらにヨーテボリ市の2021年2月、3月の約1ヶ月だけでも3件も、公共バスが炎上する事故が起きています。しかしやはり事故後にあまり対策がなされなかったためか、その後同様な事故が起きいるのです。

 

最近の事故としては7月8日に、ストックホルムから西に200キロ離れたオレブロ市で、飛行機墜落が墜落して乗員9名全員が死亡する事故も発生しました。

  

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共テレビSVTの記事によれば、2年前に全く同じような事故ウメオ市で起きており、このときも乗員9人が死亡したと報じています。 

 

www.svt.se

このようにスウェーデンでは日本と比べ未然に防げたであろう人的ミスによる事故発生が多く、事故後もあまり対策が講じられないためか同じような事故が起きる事が多々あります。

 

幸い2021年3月8日のヨーテボリ市の列車と公共バス衝突事故では死者はでませんでしたが。しかし人命に関わる大事故につながる可能性もあるため、今後同様な事故が起きぬよう、早急な改善および対策が設けられてほしいものです。

 

 

スウェーデン「オレブロ市で飛行機墜落、乗員9人全員死亡」

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4月9日の公共テレビSVTによりますと、8日夜にストックホルムより約200キロはなれたオレブロ市のエレブルー空港で飛行機が墜落し、乗員9名全員が死亡した悲しい事故が報道されました。

 

飛行機には8人の落下傘兵とパイロットが乗っていましたが、離陸直後に墜落し全員死亡したとこことです。事故の原因はまだ不明です

 

事故調査委員会は事故現場調査を開始し、8日の夜にチームをオレブロ市に派遣しました。9日の朝、事故調査委員会は飛行機の残骸の調査を開始し、何が起きたかを説明する予定とのことです。

 

現在、警察、技術者、捜査官が現場で調査していますが、飛行機にはブラックボックスがなかったため調査が難航しており、現時点では原因不明とのことです。 

 

www.svt.se 

また公共テレビSVTの記事によれば、2年前に全く同じような事故ウメオ市で起きており、このときも9人の落下傘兵が死亡したと報じています。

 

著書『スウェーデン 福祉大国の深層』で詳細は記していますが、スウェーデンではこの飛行機事故に限らず、日本と比べ人的ミスによる事故の発生が多く、改善があまりなされないためか、数年後に同様な事故が起きることがしばし起きます。

 

今回の飛行機事故も同様な事故が2年前にも起きていますが再発しました。人命にもかかわる事故であるため、早急に改善され悲劇が再び繰り返されないでほしいものです。 

 

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